されど花・・・


2015年8月18日

 

花どころでないと言えたのは、実は安心して任せられるスタッフがいるからです。
それが前回の状況と変わったところです。
U君は、私と同じというか時によっては「私以上」に花の仕事に思い入れを持って
います。植物の様子を常にチェックし、状況を伝えてくれます。
居ながらにして、細かいことが分かります。視点が変わると、これまで
自分が気づかなかったことも見えてきます。
準備を含めた現場作業だけではなく、細かい写真整理や提出書類など、公共の
仕事をこなしているU君です。最近は灌水工事の設計をしているS部長の
横で、黙々とPCに向かって少し面倒な作業を行っています。
もちろん、ずっと机の前にいるわけではありませんが。
本人は、夏の景色が少し荒れた感じになったことに少々不本意さを感じているので、
秋は一気に回復させたいところです。U君の使命感が良い形で結果に出て欲しいです。

花どころでなかった私も、病院の待合室で飛び込んできた会話に耳を
そば立てました。

「・・・そうなのよ。あなたも・・先生にガーデニングを控えるようにって」
「鉢を動かすのがつらくて・・・」
「水やりも大変で・・・」
「花を見たり、花がらをつんだりするのは、癒されて・・・」
「花もだいぶ整理したんだけどね・・捨てがたく」

私の胸がドキドキしました。これから見聞きすることも私にはきっと必要な
ことなのでしょう。

今年の夏は非常に厳しい条件でした。あの暑さに強い究極のポーチュラカでさえ
葉色がいつもと違って冴えません。
詳しいことはわかりませんが、植物というのは、地上の気温もさることながら
土の温度がある一定の温度を超すと、根に相当ダメージ受けるのかなと
思いました。
人間にとっても植物にとっても多分「体に悪い」夏だったのでしょう。
それでもいよいよ終わりが近づいてきました。


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