体感温度は40℃以上?


2015年8月5日

今日は男性陣は、責任者のS部長を中心に、自動潅水の工事に出かけています。
現場は立派な盆栽(とても大きなものです!)が77鉢並ぶ箇所への施工です。
施主様が手塩にかけられた立派な鉢が累々とあるのですが、その水管理が大変でした。
これほどの気温の夏が続くと、植物への思いで、体を壊しかねません。
それぞれの鉢に水の出るドリッパーを2個~4個(合計155個!)つけていくことに
なりました。

設計段階で、S部長が頭を悩ませていたのが、エリア(系統)分けです。
水やりを自動化するためにはにまず「どれ(どの箇所)に水をやるのか」という
ことが決定されなければなりません。
その後に、水をやる範囲に必要な水量が、一つの水源(水道)からの水の量で
間に合うのか、二つ以上の水源(水道)からの水を使わないと、量が足りなくなる
のかということを計算していきます。
鉢の位置を図面に落とし込み、それぞれの鉢の水の消費量を出し、それらの
水量の合計を、その水道の水圧で撒くことができる範囲の水量に納まるように、
エリア(系統)分けします。この部分を適当にすると、自動潅水にもかかわらず
水が行き渡らず、枯れる場合もあります。そんな施工のせいで、自動潅水に
根強い不信感?を持たれたお客様も過去におられましたが。
もちろん私たちはそんなことはしません!
 
系統を分けるときには、無駄な配管が無いように、水道との位置関係も考慮します。
一つの系統の潅水範囲はできるだけ水量に余裕を持たせます。ぎりぎりの水量だと、
何かで水圧が落ちたりすると、想定していた水が行き渡らなくなるからです。
それでも系統を分けることはコントローラの数が増えると言うコストに跳ね返るので、
必要最少限度の系統分けが要求されます。

 設計段階のS部長の数字に向かう真剣さは普段の雰囲気とは違います。加えて、
これもよくあることなのですが・・・・
設計後、鉢が移動してしまうのです。お客様はお客様の視点で鉢の位置を決めて
おられるからです。間に合うはずの水量が足りなくなるので計算のやり直しです。
そのため、お客様には水量の観点で鉢の位置の決定を理解していただきます。

昨日から始まった工事は早く楽になりたいという施主様の思いを背中に、高温下で
粛々と進められています。
一人当たり5リットルの水分を取りながら、無事に戻ってきた顔に安堵しています。
工事もいよいよ明日で区切りがつくようです。


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