7月の台風


2015年7月17日

台風は結構大型でした。ただ大阪にはまとまった雨をもたらしました。
昨年、雨不足に難儀していた芝生化工事と同様の校庭の芝生化の施工後
でしたので、この雨の恩恵を受けました。
Y校の校庭の芝生化工事が、タイミングよく台風前に無事に終了しました。
基盤整備後、土壌改良を行い、自動潅水のホースの敷設をしました。

ジャングルジムや登り棒の下にも等間隔にホースが並びます

ホースの表面は土で隠れてしまいます。後で通水テストをすると
ホースから等間隔に染み出した水でこんな模様が地面にできます。

このホースは構造上、水源に近いところも遠くに離れたところも
均一に水が出ます。だから全体に水玉模様ができるのです。
土の中で埋まっていても問題ありません。

芝生は、最高気温が35度近い晴天の日に仕上がりました。



一まとまりで1㎡分です。

敷き詰められた状態です。

最後の仕上げに目土を入れます。
芝生と芝生の間の隙間や、凸凹の調整も含め、目土を入れることで、
芝生の茎の途中から新しい芽や根が出て緑が詰まるようになります。

施工箇所まで車が入らないので、3tダンプがあけた土を、一輪車で
何度も人海戦術で運びます。『千里の道』ほどではありませんが。
遠くから見れば、スコップで土山を一輪車に移してもなかなか土が
減ったように見えません。それでも何とか、全て使い切りました。

 
厚さは0.5cmから1cmぐらいに引き伸ばすようにトンボがけします。
目土は厚ければ良いというものでもありません。例えて言うなら
ファウンデーションを引き伸ばすというのでしょうか。厚さよりも
しっかり芝生の隙間に土が入っていくことが大事なので、何度も丁寧に
トンボかけをします。

目土を引き伸ばした後は、80kg近いローラー(中央部)で
転圧をかけて芝生が浮かないようにします。

このY校は小学校と中学校が同じ敷地内にあります。グラウンドで、
中学生がクラブ活動をし、小学生の子どもたちが利用する、遊具の場所を
今回の芝生化の対象です。

昨年度は夏休み中の工事でしたが、今回は、1学期途中なので作業に
興味を持った子どもたちが様子を見に来ることもありました。
いろんな子どもたちに「こんにちは」と声をかけられました。
みんな元気いっぱいです。
秋ごろ、緑の芝生で気持ち良く走り回ってもらえるようになりたいです。

雨に濡れても♪


2015年7月10日

今週から大阪市内のY小学校の校庭の芝生化工事が始まりました。
昨年度の今頃やはり小学校の芝生化工事の準備を進めていたのですが。
天気が大違いです。施工時期は2週間ほど前にずれているのですが。
昨年は雨が降らずに焦りましたが、今年は、テルテル坊主がいるかと
思うほど、この時期の雨にヤキモキしています。

面積も施工箇所も違いますが、作業内容はほとんど同じです。
今回も、埋設型の自動灌水ホースを入れます。
先日昨年度のH小にお伺いしたら、地元の方々が刈られた後の
芝生を見ることができました。刈り草集めが大変でしたと校長先生が
言っておられました。緑の維持は地域の方に支えられています。
現在オーバーシーディングの西洋芝とヒメコウライが混じった状態でした。
多分低温が続いているので元気良く?残っている西洋芝も暑さに消えていく
予定ですので、本命の芝にはこれから頑張って欲しいところです。

今回は、遊具のまとまった個所を施工します。いつも遊びに使っている
子どもたちが、興味深げに様子を見に来ていました。
一階の教室のそばには見事な大輪のアサガオの鉢がたくさん置いてありました。
この朝顔の葉が黄色くなり始めるころ、子どもたちには園庭の青々とした芝生で
走り回ってもらえる予定です。

作業前の遊具施設のある園庭です。

昨年の記憶に新しい作業が始まります。
2次側配管工事でスタートです。鋤取り、耕耘、土壌改良、敷き均しです。

  

 

K専務の施工管理の通り、作業は順調に進んでいます。曇り空を眺めながら、
今日は昨日の続きと、自動灌水ホースの埋設の予定です。

嗚呼 街の緑花2


2015年7月8日

先月植え込んだフラワーポットの花がだんだん根付いてきました。
私たちはこの仕事が初めてではありません。
作業に関しては、何年か前を含め、堺市内のすべての箇所を経験しています。

いろんな場所に置かれたフラワーポットは植物の生育条件がさまざまです。
フラワーポットに限らず、造園でもそうですが、植栽をするにあたって
最初に敷地条件を調べることは鉄則になります。
私たちがチェックするのは日光の当たり具合、風通し、障害物、水の状況。
土の状態。などです。たとえば日光の当たり具合もいろいろです。
西日が当たる、南向きだけど大きな樹木の下、照り返しのきつい場所、建物の影など。
植物にとって午前中に日が当たることが理想ですが、そうでないことが
多いです。日光と地温の関係も植物に大きく影響します。
悪条件の中でいかに『きれい』を維持するのかは管理の腕の見せ所です。

「この場所はとにかく絶対花が枯れるんですよ」と言われる場所には
俄然張り切って臨みます。これまでそのような場所でも花を咲かせてきました。
元々草木の生えにくい特殊な土の改良に取り組んできた経験も役に立っています。
原因を考え、対策して、時に植物選びを工夫していくのは面白い作業です。
灌水作業などで植物の状態に不具合があれば、すぐに責任者のUさんに報告
されます。どの場所がどんな状況なのかを皆で知るようにしています。
一番大事なことは、スタッフ皆が「きれいに咲いて欲しい」と願っていることです。
時に設計内容の品種でカバーできない場合も相談しながら柔軟に対応していただいて
います。色々解決していかなければならないことはあってもひとまず、
『景色を良くしていくこと』に間違いは無いと信じています。

ともあれ、自分も含め、ふと目に留めたものの美しさを感じる心と、
そんなゆとりの時間を失いたくないと思うこの頃です。

 
春の花が枯れた後に植え替えた花壇です。木の下で光と雨の当たりにくいか所です。
三種類(ベゴニア・コリウス・コプロスマ)がどんな風に育つか楽しみです。


建物の屋根の下で北向きです。これまで花の育ちにくい
ところでしたが今のところ順調です。

 
バス停です。土が浅く金属製の区切りがついています。直射日光も当たる場所ですが
ひとまず一番条件の悪い部分はポーチュラカで乗り切ります。

Newer PostsOlder Posts

ページトップへ