草抜きが楽しくなる庭


2015年7月24日

庭で、鼻歌交じりに草を抜く風景。には条件があります。

①草が引きやすいということ。
②好きなときにやめられるということ。
③作業量が少ないということ。

そのためには、できる限り、雑草の生える面積を抑える事と、
土がカチカチになって草の根が固い土にしがみつかないように
適度に湿り気を帯びて、土壌改良も含め軟らかい土にしておくことも条件です。
②は作業の切りをつけやすいことを意味します。
「今日はこの部分」という風にエリア分けしていれば、作業の達成感も出ます。
③の作業量が少ないというのは、省力化も意味します。
例えば、芝生の端っこの部分も機械で刈れるように縁石を直線に
置きます。そうすれば、機械で端まで刈ることができます。
自動潅水は、確かに草も生えますが、土が湿ってとても抜きやすくなります。

以上のことを考えて施工したのがご相談を受けていた若いご夫婦のお庭でした。
緑の好きなお父様の全面芝生のお庭を引き継がれました。
抜いても抜いても生えてくる草を蚊と格闘しながら管理しておられました。
いろんな花が植えてある花壇の中に草が侵入すると、どれが花でどれが草か
分からないと困っておられました。
敷地の外の道側にも花壇があり、ホースを持って出て水やりしなければなりません。

 

土いじりが全くお嫌いなわけではなく、ハーブやちょっとした野菜を
植えたりする花壇などをご希望でした。
雑草対策を中心に、作業スペースやハーブ・野菜花壇などを設け。
テラコッタ風のレンガで曲線の園路をつけました。

 
土の部分が随分減りました。芝生は曲線を避けて、レンガの園路周囲は、セダムや
固まる土で管理を楽にしました。花壇も含め植栽部分は潅水ホースが入っています。

 

外側花壇にもホース(赤い矢印)が入っているので外で水を撒くことがなくなりました。
年月を感じさせる、コンクリートにツル性の緑が茂りだしてちょっとアンティークな
感じが出ると良いなと思っています。

施工してから1ヶ月余りですが、芝生をとてもきれいに維持されていました。
もちろんお忙しい日々でいつも「草抜きが楽しい・・・」とはいかないでしょうが、
お庭が暮らしの中で活き活きとしているのを見るのはとても嬉しいです。


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