嗚呼 街の緑花2


2015年7月8日

先月植え込んだフラワーポットの花がだんだん根付いてきました。
私たちはこの仕事が初めてではありません。
作業に関しては、何年か前を含め、堺市内のすべての箇所を経験しています。

いろんな場所に置かれたフラワーポットは植物の生育条件がさまざまです。
フラワーポットに限らず、造園でもそうですが、植栽をするにあたって
最初に敷地条件を調べることは鉄則になります。
私たちがチェックするのは日光の当たり具合、風通し、障害物、水の状況。
土の状態。などです。たとえば日光の当たり具合もいろいろです。
西日が当たる、南向きだけど大きな樹木の下、照り返しのきつい場所、建物の影など。
植物にとって午前中に日が当たることが理想ですが、そうでないことが
多いです。日光と地温の関係も植物に大きく影響します。
悪条件の中でいかに『きれい』を維持するのかは管理の腕の見せ所です。

「この場所はとにかく絶対花が枯れるんですよ」と言われる場所には
俄然張り切って臨みます。これまでそのような場所でも花を咲かせてきました。
元々草木の生えにくい特殊な土の改良に取り組んできた経験も役に立っています。
原因を考え、対策して、時に植物選びを工夫していくのは面白い作業です。
灌水作業などで植物の状態に不具合があれば、すぐに責任者のUさんに報告
されます。どの場所がどんな状況なのかを皆で知るようにしています。
一番大事なことは、スタッフ皆が「きれいに咲いて欲しい」と願っていることです。
時に設計内容の品種でカバーできない場合も相談しながら柔軟に対応していただいて
います。色々解決していかなければならないことはあってもひとまず、
『景色を良くしていくこと』に間違いは無いと信じています。

ともあれ、自分も含め、ふと目に留めたものの美しさを感じる心と、
そんなゆとりの時間を失いたくないと思うこの頃です。

 
春の花が枯れた後に植え替えた花壇です。木の下で光と雨の当たりにくいか所です。
三種類(ベゴニア・コリウス・コプロスマ)がどんな風に育つか楽しみです。


建物の屋根の下で北向きです。これまで花の育ちにくい
ところでしたが今のところ順調です。

 
バス停です。土が浅く金属製の区切りがついています。直射日光も当たる場所ですが
ひとまず一番条件の悪い部分はポーチュラカで乗り切ります。


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