造園屋の不覚


2011年11月13日

と言うより、私の「無知」ですが・・・
実はこの1ヶ月あまり不調でした。検査を受けても原因は分からず。
同時進行で、チクリと刺すような痛みと腫れ物が出ていました。
その痛みがハチに刺されたようなので、そうだと思い込んでいたら、だんだん
チャドクガに刺されたような感じになってきたので、(そうだったのだ)と
思っていたら・・・
要するに、どの痛みも、身に覚えのあるチクリチクリと「刺すような」
感触でした。それをてっきり「刺された」と、適当に塗り薬を使っているうちに
ひどくなってきました。それでついに皮膚科を訪れました。
一瞥するなり、先生は「これは虫ではない。『帯状ヘルペス』というものです。
しかしあなたはここへ来るのが遅すぎる」と、言われました。
他科での診断で分からなかった不調の症状も予兆だったと。
説明を聞けば、ヘルペスというのは、私が50年も前にかかった
水疱瘡の菌が今頃になって体内で暴れている結果だというのです。
「特効薬はあるのだが、この状態で効果があるのか難しい」と
言われました。ひとまず、『病気』だと知って、
「日常はどんなことに気をつけたら良いですか」と尋ねると、
「疲れないことです」とあっさり言われました。
帰り道すがら、(こんな時勢で「疲れない」生活ができるようになるなら、
二度とヘルペスにはかかるはずがない。しかしもう一回かかるかな)など、
あれこれ思い。雑草でも、10年後に発芽することを驚いていたのに
半世紀もたってなお、発芽?する、菌のしぶとさに唖然です。
発芽と言う言葉でつい、除草の鉄則であった初期対応を連想しました。
若葉が出たときにすぐに散布すれば、少量の薬剤で雑草を撲滅できます。
でも、時期を逃して、大きく育って種もでき、枯れかけのときに
除草剤を散布しても効果が出ないのと同じ事を私はやってしまったようです。
思わず、水疱瘡が「ミズボウ草」に変換されて、やっかいな草原が浮かびました。


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