この季節の厄難


2007年8月7日

夏の剪定の季節です。
伸び放題の枝葉をすっきりとすれば見た目ぐらいは涼やかです。
でも、ちょっとやっかいなこともあります。
『チャドクガ』をご存知ですか?
日本全国どこにでもいます。その名前のとおりチャの害虫ですが
身近にはツバキやサザンカの葉につき、大量発生しやすい毛虫です。
葉の込み合った奥にいたりするので、よく手入れされた木には少ないです。
また早めの予防を兼ねた薬剤散布も有効です。ただ、対策が遅れると、
人間にひどい被害を与えます。以下にその恐ろしさの引用文です。
「人を刺すのは目立つ長い毛ではなく、からだ中に50万本もある微細な毒針毛です。
毒針毛は幼虫が脱いだ皮(脱皮殻)にも長い間残りますので、
冬に樹を剪定しても刺されることがあります。
 年2回発生し、葉の裏に生みつけられた卵塊(黄色の毛玉状)で越冬し、
幼虫は5月のゴールデンウイークのころの孵化します。
幼虫は頭を並べて集団で葉を食べますが、冬のうちにたんねんに
卵塊をさがして除去したり、幼虫のまだ小さいうちに葉を切り取って
踏みつぶすのが家庭では効果的な防除法です。
幼虫が大きくなると集団がいくつにも分かれ、被害が樹全体に及び、
除去は危険です。
6〜7月ころに成虫が羽化して、また産卵し、8〜9月に2回目の幼虫が発生します
それが成長して9〜10月に羽化した2回目の成虫が生んだ卵が越冬します。 
チャドクガは、幼虫ばかりでなく脱皮殻やサナギや成虫や、卵まで人を刺します
 チャドクガに刺されるといつまでも激しいかゆみが残り、
それが2〜3週間も続きます。
また、刺されたときの痛みはほとんどなく、あとからヒリヒリした痛みと
強いかゆみでそれとわかるのでやっかいです。
この毛虫に刺されたとわかったときは、その場所にセロハンテープを貼って
毒針毛を取り、そのあと長く流水で洗い流すのがよく、
手でこすったり掻いたりするのは最悪です
抗ヒスタミン含有のステロイド軟膏を塗り、症状がひどければ
抗ヒスタミン剤を内服します。
何度も刺されるとアレルギー症状を起こし、全身に症状が見られることもあります。
ちなみに私とT部長は『何度も刺されて全身にアレルギー症状』が出てしまいます。
T部長はチャドクガを見つけると恐怖のあまり
コレデモカ薬剤散布をするのですが・・・
いつも負けてしまいます。
私は先週の剪定作業のお宅でサザンカの木に
集団発生しているチャドクガを見つけて注意に注意を重ねていたのですが、
やられてしまいました。今は湿疹が出て悲惨な状況です。
恐るべし・・・です。ちなみにK専務は同じような状況下でなぜか針も通らぬ皮膚の持ち主です。


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