管理10割


2014年10月22日

表題の言葉は、今年コンテナガーデニングの研修を受けた時に
講師の先生が言っておられた言葉です。簡単に言うと、造園(お庭、公園、緑地)の
美しさを保つには、管理が大きな比重を持ちます。
もちろん設計もデザインもとても大事ですが、管理されていなければ名園も大なしです。

昨日お伺いしたお客様のお庭は、除草や剪定でお庭の原型が見えてきました。
多分、それぞれの樹木も当時はもっと勢いがあったのかもしれません。
『管理なし』の状態が続くとどうしても荒れてしまいます。鳥のフンからの
実生木もたくさんありました。害虫にやられて弱った木もありました。
雑草の種がこぼれ、カヤの類が大きな株になっています。

 

これが剪定除草前の状態です。高木の剪定と、低木剪定・除草は季節を分けて行いました。

日暮れ近く作業が完成したときには、♪♪『なんということでしょう・・・』状態になります。
前の主の庭へのこだわりがようやく現れてきました。

 
実は庭というのは『嗜好品』なのです。つまり主が変われば
当然庭の在り方も変わります。嗜好が合えば『既存』の庭を管理をし続けることも
ありますが、嗜好は異なる場合が多いです。それは他人ではなく家族でさえです。
代が変わればまたお庭の在り方も変わっていきます。特に大きな影響を与えるのは
庭にかける『時間』の差です。

最近私たちが、提案する庭はいかに管理の時間を減らせるかということを
優先する場合が多くなりました。
土の無いお家も多くなった昨今。庭はとても貴重ですが、しかしみなさまお忙しいのも
現実です。できるだけ、植栽にしても、デザインにしても、また省力化の提案にしても
後々にかかる時間を最初の施工で、減らせる工夫をお客様とやり取りしながら
考えていきます。

とにかく、庭が将来『厄介者』扱いされないようにしたいところです。

今日から校庭芝生のオーバーシーディングが始まります。まずは3回目の芝刈りです。

 

 

 


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