なつかしのサンダーバード


2015年8月27日

鉄腕アトム世代の私には、『サンダーバード』という番組もお気に入りの
一つでした。南洋の美しい島にある秘密基地。カウントダウンの声と共に、
ヤシの木が倒れて地下から機体が出動するシーンはテーマ音楽とともに
焼きついています。

最近過去の作品を久々に見ました。子供向け人形劇のイメージでなく、
現代のCGと違った重量感が、意外なほど新鮮でした。冒頭シーンも、
倒れたヤシの根鉢の根っこまで、再現してありました。(あれほど
しょっちゅう、根を剥き出しにしたら枯れるだろ。いや、その根まで
リアルなハイテクの人工植物という設定か)など、『大人』目線には
なっていましたが・・・
植物の描き方がリアルで、さすが『イギリス製作!』と思いました。

というのもイギリスは、『イングリッシュガーデン』と言う言葉が
日本で一世を風靡し、園芸王国の印象が強いからです。実際私が入会
している英国の園芸協会日本支部から、毎月送られるイギリスの
園芸雑誌には、いつもさまざまな色合わせの、植栽の画像があふれて
います。庭園、花壇、新しい品種の植物などなど。
とにかくカラフルです。日本の伝統的な庭園には見られない、色合い
の英国庭園に心惹かれる人は多かったようです。
ただ最近はことさら、『イングリッシュガーデン』の言葉が減った。
ような気がします。というより昔の日本にはなかったけれど、敢えて
言うなら日本の風景に馴染む『和製イングリッシュ』ガーデンや花壇
が、街中にも増えてきた感じです。

そんな素敵な風景で、しかもボランティアの方たちで管理しておられる
花壇の画像を一昨年の研修で知り合った☆さんから送って頂きました。
☆さんはいろんなことに意欲的に取り組んでおられる方です。
きっと、そのような方々に支えられている花壇だからこそ、この酷暑も
美しく乗り切れたのでしょう。
良い刺激になります。プロもがんばらなくてはいけません。

少し、現場から遠ざかっている最近。頭の中に、サンダーバードの
勇ましいテーマ音楽を鳴らしながら、私も前進したいところです。

「花のいずみKOBE」から

 

 

秋に備えて


2015年8月24日

空が高く、青くなってきました。
気温は高いのですが、風が違ってきたように思います。
春に向かうとき、風は冷たいけれど陽だまりを暖く感じます。
逆に、秋に向かうときは、日差しは強いけれど、風を涼しく感じます。
どちらも体感温度の話なので、数値で見れば大きな差は無いのかも
しれません。

カレンダーを見ると、いよいよ夏休みもあとわずか・・・と思いきや
大阪の子どもたちは、もう新学期が始まっているのです。
8月に新学期が始まるのは、北の地域の学校だけかと思っていましたが、
最近は学校にクーラーも設置してあるので、繰り上げて2学期が
始まるのは珍しいことではないようです。

先週末、今年度の芝生化の工事でお世話になったY校に久々にお伺いしました。
一足早く、中学生の子どもたちが、授業を受けていてびっくりしました。
何でも、夏休みの宿題をチェックするための補講のようなものだそうです。
親としてはそういうのは有難いかなと思いました。余談ですが・・・
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子育て時代。几帳面だった長男はともかく、親が口やかましく言っても結局
次男は、8月31日の午後に画板をもって近所の神社に写生に行っていました。
息子曰く、画用紙に描いていると、通りすがりの散歩の人が近寄ってきて
「夏休みの宿題はもっと早くせんとあかんよ」とか「しっかり」とか
説教?をして下さったようです。とても『親の顔』は見せられません・・・
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まだまだ残暑が残る新学期のスタートですが、青々とした芝生が、
広がっていました。今年も雨が少なかったので、根付くまでの間、水遣りを
しっかりされていたようです。水切れしやすい端っこもきれいな緑色でした。

この上を転げまわったり、走り回る子どもたちの姿が、頭をよぎりました。

敷地内にトンボが飛び始めました。先日、K専務とYさんが仕入れてきた
生駒石の周りを飛び回っています。石好きの二人が選んできたものです。
この瓦礫の山のような中から、目に留まったものを選び、組み合わせ、埋める。
同じ石でも、向きや据付方で、まったく異なるイメージのものが出来上がる
のが石組みの醍醐味です。最近、土や石のあるお庭も減りました。
洋風の家でもロックガーデン風にすると、手入れも楽で趣もあるものが
仕上がります。大きな石組みでなくても、まだまだ色々活躍の場が
ありそうです。

近々、そんなミニのロックガーデン
残りの石たちも、どんな所へ納まるのか楽しみです。

されど花・・・


2015年8月18日

 

花どころでないと言えたのは、実は安心して任せられるスタッフがいるからです。
それが前回の状況と変わったところです。
U君は、私と同じというか時によっては「私以上」に花の仕事に思い入れを持って
います。植物の様子を常にチェックし、状況を伝えてくれます。
居ながらにして、細かいことが分かります。視点が変わると、これまで
自分が気づかなかったことも見えてきます。
準備を含めた現場作業だけではなく、細かい写真整理や提出書類など、公共の
仕事をこなしているU君です。最近は灌水工事の設計をしているS部長の
横で、黙々とPCに向かって少し面倒な作業を行っています。
もちろん、ずっと机の前にいるわけではありませんが。
本人は、夏の景色が少し荒れた感じになったことに少々不本意さを感じているので、
秋は一気に回復させたいところです。U君の使命感が良い形で結果に出て欲しいです。

花どころでなかった私も、病院の待合室で飛び込んできた会話に耳を
そば立てました。

「・・・そうなのよ。あなたも・・先生にガーデニングを控えるようにって」
「鉢を動かすのがつらくて・・・」
「水やりも大変で・・・」
「花を見たり、花がらをつんだりするのは、癒されて・・・」
「花もだいぶ整理したんだけどね・・捨てがたく」

私の胸がドキドキしました。これから見聞きすることも私にはきっと必要な
ことなのでしょう。

今年の夏は非常に厳しい条件でした。あの暑さに強い究極のポーチュラカでさえ
葉色がいつもと違って冴えません。
詳しいことはわかりませんが、植物というのは、地上の気温もさることながら
土の温度がある一定の温度を超すと、根に相当ダメージ受けるのかなと
思いました。
人間にとっても植物にとっても多分「体に悪い」夏だったのでしょう。
それでもいよいよ終わりが近づいてきました。

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