芝生のものがたり(雨よふれ!!)


2014年7月30日

昔小学校で低学年を教えているときに、よく子どもたちからなぞなぞを問いかけられました。
みな同じような雑誌の付録を持って私にいどんできます。
子ども同士では、即答続出の問題が、大人の私は『深読み』しすぎて、結構苦戦でした。
その中の一つに『いつものどがかわいているいきものはなんでしょう?』と言うのがありました。
(・・・・・?)
答えは『ミミズ』でした。つまり「み、水・・・」です。
もう30年以上も前のなぞなぞなのに、いつも真夏になると思いだします。

週明け、子どもたちや地元の方たちとの芝張り行事も無事に終わりました。
芝が張られると、すぐに水やりスタートです。地下に灌水ホースは入っていますが。
連日の晴天続きで、下の地面は相当乾燥しています。しかも張芝のマット状の土も
上から照りつける日射でどんどん水分を奪われていきます。
新しく伸びる、赤ちゃんのような根の先端が、スムーズに下の土になじんでいくには
上からもしっかり水をやって、下の地面とつながるようにしなければなりません。

にわか雨にしろ一度でもしっかり降れば、あっという間に地面の中の状態が
改善されるのですが・・・・降りません。まとまった雨が降らない日が連続しています。
毎日、祈るように天気予報を見るのですが。たとえ雨マークが出て喜んでも、
「『ところ』によりにわか前」でその『ところ』にH小学校はありません。
雨雲の画像はとぎれとぎれで、その雲の無い部分に位置することが多いのです。

雨は本当に天の『恵み』です。
降雨並みの水を人間がホースでまくのは、炎天下も含めて結構長時間作業に
なってしまいます。技術職員さんも頑張って下さっていますが、雨が欲しいです。

そのせいで明け方はめちゃくちゃリアルな天気図の夢を見ました。
日本列島の上に、小さな数珠つなぎの雨雲が南海上からゆっくりと上がってくるのです。
これなら間違いなく『ところ』構わず雨が降る!と(ヤッター!)と叫んでいる『夢』でした。
もっとも、植物は正直です。地下の土の状態や日照での地温の違いなどで地上の様子が異なります。
こんな炎天下なのに、根付いたところは少しずつ緑色が目立ち始めました。条件が悪くても
ホースの入っている部分は緑色がちらほら出て、遠くから見ると地面が縞模様になっています。
何とか『全面青々』になってほしいです。

芝生のものがたり3


2014年7月24日

 

本来芝生にしても、植物を新しく植えるには、夏はとても厳しい季節です。
本当は良い時期だとは言えません。根づくまでには水管理が重要になります。
随分前に空梅雨で3週間余り全く雨の降らないときに河川公園の芝生工事がありました。
そのときよりさらに2か月ほど後ろにずれ込んでいるのでなおさら条件は厳しいです。
特に芝生は上から水をかけても簡単には水が染み込みません。やはり水やりが決め手です。
今回、埋設型ホースを芝生の下に入れてあります。根付くまではその水だけでは追いつきませんが、
根付けば芝生にはとても強い味方です。すみずみまで、行きわたるように、水圧や水量を計算した
設計になっています。今回は二つの系統に分かれています。

配管工事1埋設

配管工事を行い、埋設ホース(土の中でも目詰まりしない特殊な構造のホース)を
図面通りにつないでいきます
移動式ホースリール
結構重さのある長いホースを引っ張るときに、使う手作りの移動式ホースリールです

埋設ホース4埋設ホース3
遊具の下にもホースを這わせてあるので水が行き渡ります。

埋設ホース埋めも度し
埋設ホースに土をかぶせて丁寧に均していきます。この上に芝生を張るので凸凹も補正します。

残土の撤去
グラウンドから出た残土も搬出してもらい、後は芝生を待つばかりとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

暑さの中の作業


2014年7月23日

私たちの仕事はほとんど屋外です。暑さ寒さは気候の影響をもろに受けます。
特に一年で一番厳しいのは暑さの季節です。
この1週間新聞紙上でも熱中症患者が大幅に増加した旨が出ていましたが
紫外線のきつさとそれに伴う体感温度は半端ではありません。
例によって夏場の対策としてできる限り肌を露出しないスタイルになりますが、
加えて今年はついに紫外線カットのサングラスまで身につけました。
運動場は照り返しがきついのです。

自分が必死で暑さの中で作業をしているときはさほどでもないのですが、
冷房をつけた車で移動中など炎天下で作業をしている同業者の方を見ると、
(よりにもよってこんな時に・・・お気の毒)とつい思ってしまいます。
確かに限度はありますが、厳しい暑さにも『慣れ』ていくことがあります。
普段屋外作業をしていない方がいきなり炎天下作業をするのは多分危ないと思います。

造園業界の人間が炎天下に少々強い?ことの確証を垣間見たことがあります。
それは何年か前に施工管理技士の受験の際のことでした。
学科試験は9月の第1週の日曜日で残暑がとても厳しい時期にあるのです。
その日の受験会場は翌日の新聞で、日本で一番暑かった地点の中に入っていました。
いわゆる『大人の資格試験』の場合、年齢や世代にもばらつきがありますが、
特にこの試験会場では黒光り?するほどの『日焼け』の方が目立ちました。
が、加えての驚きは昼休みのこと。
大勢の方が、炎天下の屋外で寝そべったり座ったりしながら、熱い地面の上で
平然と参考書を読んでおられたことです。どんな場所でも昼食を取れるこの私でも
さすがにそれはできませんでした。それどころか、その時の私は、久々のスカートで
ストッキングを身に着けたことが仇になり、皮膚呼吸?できなくなったのか
軽い熱中症にかかって気分が悪くなっていたのです。きっといつもの作業スタイルで
行くべきだったかもしれません。
*余談ですがこの年学科は合格で、12月の試験で落ちました。リベンジは翌年でした・・・

作業の合間の休憩時に、校舎の廊下の日陰で給水し、ぼーっと座っていると
涼しい風がとても心地良く、そこでまた復活しながらの作業の繰り返しが
続きました。

 

 

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