「鳴かない?」秋の虫


2015年10月26日

関東では木枯らし一号が吹いたそうですが・・・
今日は誠に剪定日和の天気です。

先週末に少々声を荒げて、『穏やかな日々』が途切れ。(まずい!)と
思っていたら、休日友人ご夫妻手作りの野菜便で思わず笑顔になりました。
その中に大きなムカゴが入っていたので、早々ムカゴご飯を炊きました。
以前事務所のMさんに不思議な『歌』を思い出させたあのムカゴです。
どの野菜も良い土と、たっぷりの光と水と、手のかかったものばかりです。
何でもそうですが、作り手の顔の見えるものには格別の味わいがあります。
ただ野菜は、口に入らない花と違って害虫駆除も大変です。
以前自分で挑戦した葉野菜は見事に穴だらけのレース状になりました。

先日U君がタマスダレにたくさんの虫がついているのを見つけました。
CIMG4299
それは『ハマオモトヨトウ』でした。名の由来のハマオモトや、ヒガンバナ、
スイセンなど毒性のある葉や球根まで食い尽くすなかなかのツワモノです。
それが何十匹も濃い緑の葉を美味しそうに食べているのです。
横にハマオモトがあるのですが、そちらへ大移動するのも時間の問題です。

ハマオモト
浮かんだ(駆除!)の二文字が、K専務のつぶやきで少しぼやけました。
何でもこの虫は、ある地域では姿を消しつつあるものだそうです。
大阪は?ですが。

同じ『絶滅危惧種』でも「珍しい」生き物への人間の気持ちと、このような、
「いない方が有難い」生き物への気持ちには随分差があるようです。
虫にとっては理不尽極まりない話ですが。人間にとっては道理が通る話です。
何となく、声を荒立てることもできず、消えていく虫のことが気になりました。

ということで、駆除を躊躇していると、あっという間に食い尽くされ・・・
と思っていたのですが、週が明けてみたらもぬけの殻です。
しかもタマスダレの葉も、隣のハマオモトも残っています。
ハマオモトの葉の付け根に、「らしき」サナギの殻が一つだけが残っていました。

sanagi
やはり、生き残るのが難しい種なのでしょうか・・・というのは私の勘違いでした。
先週末Tさんが、敷地内を剪定してくれて、そのあたりに落ちた枝葉を
丁寧にサラエで取ってくれたのですが、ハマオモトヨトウには大災難でした。
良く見れば確かに生き残りのものが数匹余り、心なしか元気もありません。
ちょっと胸がチクリとなりながら、剪定による虫の駆除力にもびっくりしている
私でした。


ページトップへ