晩秋前に


2015年10月27日

日中はちょっと汗ばむ一日でした。
剪定組はK専務中心に、高速道路下の公園の年間管理に向かいました。
今年、作業日は雨の日が多かったのですが、今日は珍しく絶好の日和です。
おもな作業はシマトネリコの剪定です。3年前に植えた木で、まだ幹自体は
太くありません。それでもだんだん樹木のボリュームが上がってきました。
木の成長というのは当初はゆっくりですが、大きくなりだすと、毎年茂る
枝葉の量が半端ではありません。いわゆる『バイオマス』と呼ばれるものですが。
植物がせっせと、根から水や養分を吸収し、葉で光合成をして栄養を貯めて
成長(増加)していくのです。このときに二酸化炭素が吸収されます。
ただせっかく二酸化炭素を空気中から減らしても、落葉や、剪定ゴミの焼却で
また大気中に放出してしまいます。
成長した木については、緑化における二酸化炭素削減効果は微妙です。

それでも、街中に緑が増える値打ちは、木陰や、すがすがしさや、癒し効果など
まだまだ多いようです。ただ地上のスペースは限られていますが。

それで、先日屋上緑化の勉強に行きました。現在仕事の中で屋上の緑化とは
あまりご縁はありませんが、人工地盤の緑化には以前から興味がありました。
というのも、巷には土の無い家が多いからです。
屋上の緑化の勉強をしておけば役に立つかなと思ったからです。
当然ながら建物と関わるので知らないことが多く見知らぬ単語に苦戦です。
ただ、土が浅い分、植物が生きるための水分補給としては自動潅水が主流です。
どちらかというと、植木職人の世界で、自動潅水に対してはこれまで少し
偏見を感じていましたが、樹木と水の関係がとてもはっきりしていて面白かったです。

逆に屋上では問題は少ないが地上で問題になるのは『日当たり』です。
とにかく日の当らない場所で、しかも狭いスペースの植栽も増えました。
新しい素材も開拓していかなければなりません。私とS部長は市場に行きました。
力持ちの助っ人が一緒でしたので他の作業の分まで大量に仕入れることができました。
今日は日陰にも対応できる、掘り出しものの苗が入手できて嬉しかったです。

明日以降の予報では、いよいよ晩秋に向かうようです。


ページトップへ