鳴門に行ってきました  08.6.11


2008年6月11日

月曜、火曜日の二日間私は、鳴門教育大学の教壇に立っていました。
この6年間恒例です。テーマは『土壌の再生を目指して』というものです。
随分昔、小学校の教壇に立っていた私ですが、ここ最近
まったく異業種?の世界にいます。
以前再生資源を用いての、大掛かりな緑化の実験事業を通して、
知り合った鳴門教育大学のC先生が、ご自分の授業時間に
私の見聞きした話を学生にして欲しいと言われたことがきっかけでした。
この実験事業は5年前に終了しましたが、生活科を担当されるR子先生から、
稀少な経験なので学生に継続して話して欲しいと言われました。
ご主人のK先生のはからいで、正式に講師として呼んでいただけるようになりました。
一昨年からは院生と学部生の二回に分けて話をします。
毎年、学生さんは変わるのですが、私の方は過去の話だけではなく、
その後の話も交えるのでつい「続」「続々」「おまけの・・・」になっています。
私の話にはもちろん、答えなどありません。
土の再生の話から今では現実社会の厳しさにも及びます。
『世の中に良い技術』だけではビジネスとして成り立たないことや、
リサイクルや競争入札制度の明と暗など。
私が見聞きした内容で、学生のみなさんが初めて耳にするような話を
現場からの視点で話します。
当初微生物などの働きで「土は生きている」ということが終わりの部分でしたが
最近は「生きていくのは矛盾だらけ」、それでも「ぼくらはみんな生きている」
というところに落ち着いています。
「いずれ教師として教壇に立つのだから、少しでも、物事を多面的に捉えて欲しい」
というR子先生のご希望にも沿うように、私もつい力が入ります。
午後の眠くなる時間、70枚以上のスライドを含む、パワーポイントのために
暑いのに暗幕まで閉めて話をさせてもらいますが、
熱心に聴いて下さる学生さんに毎年元気をもらって帰ります。
後でご丁寧に感想文まで送って下さいます。
作業に追われる時期、他のスタッフに、負担をかけて送りだしてもらっていますが、
私には一年に一度の自分の棚卸しと浄化の時間です。


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