東風吹かば


2015年2月25日

サクラの歌の後に、ウメの歌が続くのは順番が逆ですが。

我が家の近くの、梅林で有名な公園の入り口の看板に、表題の菅原道真公の
『東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主無きとて春な忘れそ(春を忘るな)』
の歌が載っています。今年度は、さまざまな種類の梅パンフレットも
置いてありました。堺市の公園協会で作成されたものです。

私にとって2月は、比較的良くない思い出が多かったので、いつも
この時期は気分的に沈みがちです。
そんなときに、道真公の歌を、「どんなことがあったにせよ。
梅の花のかぐわしい香りに、春が来ることを忘れてはいけない」と
勝手に解釈すると、ちょっと元気がもらえる気がします。
これまでは道真公の少しの嘆きや悲壮感の部分を感じていましたが。
歳を取るにつれて、物事の感じ方もだんだん違ってくるものです。

そんな梅の咲き誇る季節。日曜日に若手の庭造りの作家さんたちのグループ
「ニワプラス」さんが講師の研修会に参加しました。英国王立園芸協会
日本支部の主催です。私が取得している、ハンギングバスケットマスターや
コンテナガーデニングマスターの資格と関係の深い団体です。
ちょっとレトロな個人邸での研修は、最後は、musicaというグループの方々の
室内音楽(チェロ、ビオラ、ピアノ)と、アフタヌーンティーつきでした。
若い(年齢だけでなく気持ちも含めた)メンバーの方たちの、お話を伺って、
すごいなあ!と感心させられることも多く、また初心の気持ちを思い出したり。
同時にその方たちの目指すところと自分の立つ位置の微妙な違いなども含め。
いろいろと考えさせられました。

ゆっくりほころび始める花々も気温が上がれば一気に開花です。
追われる時間に備えて、しっかり準備したい2月です。

  


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