願わくば花の下にて


2015年2月18日

表題の歌は西行法師のものです。

願わくば花の下にて春死なん。その如月の望月のころ となります。
望月の頃というのは当時の暦の2月15日あたりだそうですが。

私の住んでいる堺市から少し足を伸ばせば、西行法師ゆかりの弘川寺という
お寺があるのです。サクラの木やモミジの木がたくさん植えてあります。


落葉の木は桜です。画像は11月に撮ったものです。

静かな風情の寺で西行法師が没した場所だと言われています。
このお寺も含め、その周辺に私のお気に入りの場所がいくつかあり、ランチも食べて
帰りに、その近辺の道の駅で手作り(製作者の女性の名前付き)の竹の手ぼうきを
購入するのが定番コースです。
この手ぼうきはとても安価なのに、職人さんたちにも好評のすぐれものです。

如月も半ばを過ぎました。と言っても、西行法師の時代の旧暦と違って
季節は一月遅れです。サクラはまだまだ開花しそうにありません。どちらかと
言うと、梅の花が咲き始めています。
冬と、春の境界のような季節です。風は冷たくても陽だまりが暖かというのか。

そんな季節の寄せ植え講習会を昨日、北河内の方で行いました。
昨年度は年末にお伺いしてお正月に向けての花々でしたが、今回は『春』の
イメージの花々です。何度か市場で仕入れました。春めいた色合いの花が集まりました。
いつもは一人で組み合わせるのですが、花卉業界に長くいて、フラワーアレンジメントにも
詳しいU君が入って来たので、斬新な組み合わせもできました。私とはまた一味違います。

参加者全員が違った組み合わせですので、会場ではいつも選ぶところから
楽しみが始まります。まさに『あなたのきれいと私のきれいは違う』の世界です。
今回のみなさまは、JAの女性会という、お互いに似た環境にお住まいの方々でした。
30代ぐらいの初心者の若い方から80代ぐらいのベテランの方まで世代の幅も広かったです。

役員さんもとても至れりつくせりの対応で。みなさん和気藹々と作業されていました。
いつもながら、自分の鉢を愛おしそうに抱えて笑顔で持って帰られる姿を見ると
こちらまで嬉しくなってしまいます。

春はもうすぐです。


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