「職人の技」No.136
2023年10月22日
Sです。
先日大阪市内のI邸に工事に行きました。
施主が東京在住で、亡くなったお父様がつくられた日本庭園の水やりを、高齢のお母様にさせることできないので自動潅水を導入したいということと、庭の途中まで築かれている石組を延長してほしいとの依頼でした。
純和風の落ち着いた庭園
自動潅水について今年は特に問合せも多く、ニュースでも国連の事務総長までが「地球沸騰の時代到来!」と危機感示したように、つい最近まで暑い日が続き、さすがに庭をお持ちの方は水やりに困られたことと思われます・・。
おかげさまで当社も自動潅水工事は昨年より増加しています。
但し石組の仕事はめったになく、庭石を置く造園工事も最近は減少したことも要因なので、久々の石組ということで、造園に造詣の深いK技術顧問、若いころ石組づくりを親方に徹底的に仕込まれたTさん、そして当社のエース職人Oさんのベストメンバーで現場に向かいました。
生駒石での石組でしたので、施主の庭に残っているものに当社敷地で保管している生駒石も加えることにしました。まずは土台にする100㎏近い石の搬入です!基礎になる石を置いたら大きさや形の違う石を選び、大きい石が小さい石を従えるように配置します。ここでKさんTさんがどの石にするか思案します。そのために実際配置しないとイメージがわかないので石を転がし動かします。小さいといっても30㎏近い重さ!かなり重労働💦そして石組(積みあがると)ができるとゴロタ石(自然のちいさな石)で隙間を埋め、目地にモルタルを塗って固定します。ついでに以前からある石組の朽ちている目地も補修して完成。
ユニックで石をおろす どの石を使うか思案中・・
目地にモルタルを柳刃コテで塗る
作業した職人も満足していましたが、施主から次のようなコメントもいただきました。「石組作業をそばでずっと見ていたいほどの手際ぶりで、職人の技は日本の宝とつくづく感じました」とのこと。また水やりの手間がなくなることも助かりますと自動潅水工事についても感謝のメッセージもいただきました!(^^)!
Before After
工事をしたわれわれも、これほど労っていただき、嬉しさと恐縮さで一杯となります。
このたびは施主のI様、奥様、お母様ありがとうございました。
「中秋の名月」No.135
2023年10月1日
Sです。
9月29日は中秋の名月いわゆる十五夜と満月が重なり、まして天気もよかったのですばらしい月見ができました。
わが家から撮った満月
「中秋の名月」とは、秋の真ん中という意味です。但し、この秋というのは旧暦の7・8・9月となるので、旧暦の8月15日の夜に見られる一年でもっとも美しい月とされ、お月見をする風習も始まったようです。
中秋の名月のお月見のならわしが広まったのは平安時代と言われており中国から伝わりました。平安貴族たちは美しい月を眺めながらお酒を飲んだり、詩歌を詠んだりなど、風雅に楽しんだそうです。
その後江戸時代の頃には庶民にも広まり、秋の農作物の収穫祭と結びついていきます。豊かな実りの象徴として満月を鑑賞し、お供えものをして、収穫の感謝や祈りを捧げる風習になっていったようです。
今年の中秋の名月(十五夜)と満月が重なるのはかなり貴重で、次に中秋の名月と満月の日付が一致するのは2030年9月12日と7年も先になります💦
わが家でもベランダから月見団子とお茶を味わいながら風流なひとときを過ごしました。
また月のパワーが高まるこの日に願いをかけると、仕事運や金運が良くなると言われているため、ちゃっかり願い事もほんの少しさせてもらいました(^_^)v
秋の優雅なひとときでリラックスしました♫
ネットより引用