春のフライング   2008年3月12日


2008年3月12日

今日の暖かさはちょっと度を越していました。
午前中は、大道筋の平面花壇のガザニアやマーガレットの植え付けです。
T部長やA子さんが、後でたっぷり水をやってくれました。
1年間の試行錯誤の中で、どのような植栽管理が良いのかが見えてきました。
契約は後1年です。次の1年は今年の反省を元に、イメージどおりの
ものを目指します。K専務やS部長は、見積もりや図面作りです。
かつて、荒れた土地を、土壌改良をしながら花畑を作り出す仕事に長く関わりました。
たくさんの品種の植物の中で強いものや、景観上美しいものなど選抜していきました。
10年の歳月の経過後の、風景の変化は見事でした。
文字通りの荒地が、最初は限られた品種の植物だけが育つ場所から、
後には多種多様な植物が育ち、その結果訪れる虫が増え、それを餌に鳥も現れ、
いつの間にか、自然風な景観になっていきます。
自然風と言ったのは、その場所の特殊な性質がやはり景色の中に残るからです。
例えば、地下の層が浅い結果の樹木の低さとか、日本の酸性土とは性質の異なる
土なので、在来種ではなく、園芸種(特にアルカリを好む海外が原産地の)
の生育が旺盛になることとかです。
少し異国風の景色を見ながら、風景というのは、
その下の土が作り出すものだと思いました。
私が見聞きしたものは非常に特殊で貴重なものでした。
その経験と、その後のさまざまな検証や経験から、今があります。
水、土、植物と関わって、街中の荒地やできれば、心の中の荒地まで、
花畑を作っていきたいところです。
3月は夢見月とも言うそうです。


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