「桜花巡礼」No.132


2023年4月18日

Sです

今年の桜の開花は、全国的に観測史上最早に並ぶ開花となった地点が続出しました。最も数が多いソメイヨシノが一斉に咲き始め、一斉に散り始める。
ソメイヨシノの後は八重桜が見事に咲いて、ソメイヨシノの後も桜を楽しむことができます。

日本人にとっての桜は特別なような気がします。桜の容姿の美しさはもちろんですが、それ以外に他に二つの理由があるようです。
一つ目は、『春を待ち焦がれる感情』です。長い閉ざされた冬を超え、待ちに待った春。動植物は活気を取り戻し、人々の心も明るくなっていきます。桜は、まるでその心を表現したかのように温かみのある美しい花を咲かせ、人々もその桜を見てより一層春の訪れを実感します。
二つ目は、『命の儚さ』。私たちは桜の花が咲く前から、今か今かと待ち望み、三分咲き、五分咲き、七分咲き… やっと満開になったと思いきや、夜の雨風が強ければ、次の日にはすっかり見頃を終えてしまっていた.. こんな経験ありませんか? 「明日、どうなるかわからない」。この「生命の儚さ」と「名残惜しさ」が、私たちの心を魅了する一番の理由ではとのことです。

3/21の産経抄で、84歳で亡くなられた俳人でエッセイストの黒田杏子(くろだ・ももこ)さんのことが書かれていましたので紹介します。

「日本列島桜花巡礼」として沖縄から北海道まで、」たった一人で桜の名所を訪ね歩こうと言うのだ。満開の花の下で桜の名句を読み上げ、自作の句も献ずる。<産経抄より抜粋>

黒田杏子さんは、全国の桜の名木を見つくすために、30年近くを要したそうです。桜の花の盛りは5日間の短さで、その最もきれいな状態を見るには、当然時間も要するでしょうし苦労されたことがしのばれます。
「花巡る一生(ひとよ)のわれをなつかしみ」という黒田さんの句があります。この句には「われ」を慕わしく思い、手放したくないという気持ちを表していると、ある俳人が書かれていました。

俳句のことが何もわかっていない自分ですが、桜に魅せられ全国各地を訪れた黒田杏子さんの行動力にあこがれるとともに、各地の桜の名所をみて回る「桜花巡礼」体験をしてみたいとつづく感じました。

当社のTさんがお父さんと妹さんとみてきた奈良の「又兵衛桜」を撮った写真が見事だったので紹介します。

又兵衛桜

”桜”最高!日本人に生まれてよかった!!\(^o^)/


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