梅雨の合間


2017年6月26日

季節らしい季節です。おかしな言い方になりますが、梅雨には程よく雨が降って、
夏は程よく暑く、秋を越えて冬は程よく寒いのが理想です。なんと言っても『程度』が大事です。
先週の晴れ間は十分作業に有効利用できましたが、この時期いろんな日程が重なっています。
今週は雨が降ろうが・・・・の状態になってしまいました。屋外作業の哀しさは天候に一喜一憂する
ことです。剪定作業も、灌水工事も、除草作業も。責任者は、その段取りに神経を使っています。

いろんな分野も同様でしょうが、準備を含めた段取りは非常に作業能率に影響します。
段取りというのは、頭の中で一連の仕事をイメージして組み立てます。頭の中で完結したら
現実の作業も、想定外のことが無ければスムーズに流れていきます。昔から『段取り八分』とは
よく言ったものです。ただ、その段取りを組むにあたっては、やはり場数がものを言います。
過去に行った作業や工事の経験が準備物や作業能率の目安になります。例え、そのときに
想定外のことで大変な思いをしたとしても、それが後で経験値の幅を大きくしてくれます。

泣きたかったようなことが、後日思い出話になるのは世の常ですが、同じことで泣かないためにも
良いことも悪いことも含め、経験したことをきちんと原因と対策に反省することが大事なのですが。
なかなか、この仕事は、忙しい季節には、追われることが多いのが残念なところです。
それでも、経験したことを精一杯活かして、未経験のことでも応用できることを目指すのは、どの
分野でも有効であることに間違いはなさそうです。

雨上がりの苔ではなく、セダムです。上に伸びるのを切り戻して押えると結構びっしりとします。
和洋折衷で使えます。


花を咲かせないように切り戻してもちらほら咲いている黄色い花も可愛いです。

来月の花にも取り上げてもらえそうですが、肉色のペチュニアが満開です。
少々、『通』好みな感じですが、何となく惹かれます。

同じく、渋い色のカラーです。こちらも華やかと言うより、なぜかしらの存在感です。

華やかな色合いの夏のハンギングバスケット類も出荷待ちです。

しのびよる熱中症!?


2017年6月20日

今日は体感温度が高く、日差しもきつい感じです。梅雨は戻りつつあるようなのですが、
なかなか雨雲の片鱗は空には見かけられません。
留守隊の自分は現場に出て行くスタッフの面々には申し訳ないです。熱中症対策だけは
十分お願いしました。たまたま、届け物が出たので、現場の様子も気になり持っていく事に。
道々の風景は、どこもかしこも写真でいうところの、ハレーションっぽい感じです。

道路の真ん中で地下の埋設の電気工事をしている方々は、分厚い長袖の作業服に、
厚手の手袋。ヘルメットに安全靴姿です。建築や土木関係の真夏(でも)の定番スタイルです。
肌の露出をできるだけ控えておられます。作業の合間に何かドリンク剤を飲んでいる人もいます。
やはり、みな熱中症対策を講じているのです。現場の草刈作業は、肩掛式も、ロータリーの
手押し型も。人力除草も。みな騒音と埃にまみれながらがんばってくれていました。まだ、
この気温だと、表情に余裕がありましたが、それでも暑さは厳しいです。

雨の日にしても炎天下にしても屋外作業はこれからの季節が大変です。自分の経験から言うと、
何か気合のようなものを入れて臨まないと暑さに飲み込まれてしまうというのか・・・・ただ、
疲労の蓄積や、睡眠不足が続くと、熱中症にかかりやすくなります。実は、気合を入れること
によってかえって疲労感を感じなくなってしまう傾向があります。そんなときに、知らず知らずに
疲労が蓄積してしまうのです。とにかく、炎天下の作業では絶対無理は禁物です。余裕をもって
作業して、自分の体のSOSに早く気づくというのが長い目で見れば、作業を順調にこなす結果と
なります。後は日常の過ごし方というのでしょうか。過去にいろんな方とお仕事をしましたが、
年齢が高くても現場に出ておられるかたはみな、普段の健康管理をきちんとされています。
飲み水から、食べ物、お酒の量、寝る時間などなど。
やはり、どの分野でも『自己管理』ができる方が文字通り『できる』方なのかもしれませんが。

さて留守組になっているYさんは、敷地内倉庫の屋根のサビ取り作業です。よりにもよって
こんな暑いときにと言うこの時期で無いと、予定が組めず。ご本人は「『人間豚玉』みたいや」、
と熱い鉄板の屋根の上での作業を例えています。(豚というより『牛すじ肉』玉のような方ですが)
そのYさんがポツリと「雨が近いな」と、理由は「田圃のツバメが低く飛んでいる」からでした。

確かに、週間予報はあさってあたりから天気が崩れそうですが。まだまだ明日も炎天下の
模様です。現場作業は続きます。

植物と言うツワモノ


2017年6月15日

草と人間の戦いの季節です。日本は本当に、よく植物が茂ります。
何度言ったかわかりませんが、この日本では緑を選ばなければ緑を強いて『大切』に
しなくても『緑化』できます。ただ・・・・それが人間の暮らしに優しい風景かどうかは
別の問題です。

多分。『全く何もしなければ』歩道の隙間から生えた植物は、根から出す有機酸で
少しずつセメントを中性化してヒビを入れていくと思われます。極端なイメージで言えば・・・
年月が経てば高速道路やビルが、まるでアンコールワットのようになるというのか。
アニメなら『天空の城ラピュタ』風になるかもしれません。
あまりにゆっくりなのでなかなか気づきませんが、樹木の生育を早送りの映像で見れば
まるで巨人が立ち上がっていくように、あれよあれよと大きくなります。実際、少しずつ歩道の柵を
飲み込んで(幹に柵がめりこんで)いくような景色をご覧になった方もきっといるかと思います。

草はというと、少しずつ生えては枯れて、その黒い粉のような有機質が次の草の種の苗床になり。
それがまた枯れて・・・どんどん黒い土が積もっていきます。草は大量の種を撒き散らすので
それが芽生えるほど変化のスピードが上がり、当初は根の浅いものから、段々根の深いものまで。
多様な品種が進出してきます。四季のある日本では雨のほとんど降らない国の土地に比べて、
景色が時間とともに変りやすいのでしょう。それだけに、景色をある状態で留めるというのは非常に
エネルギーのいることです。

特に夏場の管理で一番大事なのは除草作業です。除草剤もありますが、パラリと振りかけて自分の
好きなものは残して要らないものは枯らすという訳にはいかないようです。イネ科やキク科などを
残すというような大きなくくりはあっても。○○の花と、△△の花だけは残す。というところまでは
薬剤的に無く。どうしても初期の除草は、人力で根っこを取って雑草の勢力を抑えるしか
手はありません。その手間のかけ具合がその後の管理に大いに影響します。

とにかく、コツコツ、地道に、根気良く・・・の除草作業が続きます。

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