終わり良ければ・・・
2009年3月26日
文字通りの三寒四温。気温の上昇と共に、あっという間にほころび始めていた
桜の花も、今日はちょっと首をすくめた感じです。でも、季節は確実に春です。
二年間の契約だった大道筋の仕事もいよいよおしまいです。
競争入札では安くしなければ、仕事が取れません。しかも半端な額では
とても落札できません。その状況で質は落としたくないという
ジレンマの中で、精一杯やれることはやりました。
炎天下、排気ガスの中。電車の風圧の中、雨の中、木枯らしの中。
粛々と作業は続きました。
スタッフも発注元の協会の担当の方も「きれいにしたい」思いは同じでした。
二年前と、今のビフォー、アフターの写真です。
今はみな、ひとまず一区切りのホッとした気持ちです。
。
アフター春はチューリップ、夏はひまわり、秋はコスモスの季節花壇です。
アフター色合わせを楽しみました。
白いアリッサムの中でムラサキハナナが風にゆれています。
この数日後胃袋に穴が開きましたが。
まあ、始まりはともかく、終わり良ければ・・・でした。
できることできないこと
2009年3月11日
随分前。長男が中学3年生の頃、
秋の文化祭に、劇中劇での合唱コンクールのピアノ伴奏者に立候補しました。
「想い出がいっぱい」という曲でした。どちらかというと長男は体育会系です。
持ち帰った楽譜を広げて、家族の前で披露して、全員が凍りつきました。
「そ、それで立候補したの?」というレベルでした。半分冗談で、
「まあ100時間練習すれば弾けるようになるかな?」と言うと、
それを本気で受け取り、必死で練習し始めました。思わぬ展開に焦りましたが、
どうせオーディションで落ちるだろうと思っていました。
が、受験期であり他に名乗り上げる者がいなかったのか、熱意が突出していたのか
予想外に残留してしまいました。
しかも、相変わらず、たどたどしい演奏が続きます。
このままではみなに迷惑がかかると、親は必死であきらめさせようとしました。
主人はアポロ13号まで例に出して説得しましたが長男は聞き入れません。
なんだかんだと言いつつ、結局は応援して、当日は何とか無事に終了しました。
終わってからもしばらくは「部屋の壁からピアノの音が聞こえる気がする」
と次男に言わしめるほどの異常な練習量でした。
家族の疲労感をよそに、長男の達成感はとても高いものでした。
ですが社会ではそのような結果ばかりではありません。
「やりたい」ことが即「やれる(できる)」ことにはなりません。
物事には、さまざまな制約があります。
時に、それは、時間であったり、予算であったりします。
もちろん、いろんな壁を一つずつクリアしていくたびに成長していけるのですが、
結果を出せなければ、努力も無に帰すことがあります。
このあたりが、中学生時代の長男のように「無限の可能性」を信じて
挑戦できない所以です。
夢や希望がたくさんあっても、現実との狭間で心がゆれます。