マィベィビベィビバラバラ♪


2015年5月15日

初夏のさわやかな風を感じています。と同時に日差しが段々きつくなっていきます。

表題の歌は、1967年に大ヒットしたTHE RAINBOWSの「Balla Balla(バラバラ)」
という曲なのですが・・・実は、私はこの歳になるまで、ずっと歌詞を頭の中で
「ま紅、紅薔薇(べにばら)ばら」と、変換し、(『バラのこと』を歌っている曲だ)
と思っていました。
耳から覚える歌というのは時にとんでもない思い違いを生みます。
余談ですが、知る人ぞ知る、スポーツ根性アニメの元祖というべき「巨人の星」の
テレビ主題歌の中に「思い~込んだら。試練の道を~♪」というのがありました。
当時小学生は遠足バスでこの曲の合唱で盛り上がり、酔い止め効果抜群でした。
曲と同時に、主人公が腰に紐つきのタイヤを引きずって筋トレをするシーンが流れます。
以前、同世代の男性から「私はずっとあのタイヤを『コンダラ』と思っていました」と、
言われました。確かに『重い』コンダラという筋トレ道具に見えなくも無いですが・・・

今年は、珍しく自宅で鉢植えですが、バラを育てています。
普段、仕事でバラを扱うとき、どちらかと言うときれいな時期ではなく、きれいに
花を咲かせるための水面下の作業のときが多いのです。
私たちが目にするバラは、大抵、葉に黒い点々(黒星病)の発生した状態や、白いカビ
(ウドンコ病)が出始めたとき。葉や茎に小さな毛虫の食べ跡が出た直後とか。
病気については半世紀前からバラ愛好家のK専務の診断で、さまざまな殺菌剤を散布
します。徐々に元気にしていくのですが、関わるときは症状が出ている(出始め)
ときなので一番きれいな状態でないときが多いです。
花も咲ききった状態や終了間際が多いのです。まして施肥や土壌改良は冬場です。
剪定後は文字通り、枝だけの状態になっています。
バラ園などを訪れて、きれいな開花は見ていますが、それはその時の景色だけです。
時間の経過というのか、手塩にかけた結果を見るというのは未経験でした。
けれども、この季節、固いつぼみが徐々に大きくなって、色がつき、少しずつほぐれる
ように花弁が広がってバラが咲き始めるのを毎日眺めるのは至福のひとときです。
ネット上で見つけた言葉ですが、バラの管理を『バラの奴隷』になると言わしめる
こともこの開花を見るために耐えられるのだと理解しました。

自宅では、時にそのバラを切って、他の草花とアレンジして楽しんでいます。
バラは花びらをずっと残すと病気の元になることもあって切るのですが、花屋さんで
売られているものと違って、茎が短くなります。しかも売ってあるようなピシッとした
揃った茎ではなく短い上に、少しくにゃくにゃした感じです。
しかし、毎日何がしかの発見(葉の裏や、茎に産み付けられた卵、病斑など)
を見ては、手取りしたり薬を撒いたりしてバラにかしずいて?います。
今更ながらに、生産農家さんの技術のすごさに感心です。
とは言いつつ、ピンクのバラをたくさん部屋に飾る滅多にない乙女チックな時間を楽しめる
今日このごろです。

 

昔取った杵柄


2015年1月10日

表題の意味は、若いころに上手に餅をついていた腕前は歳を取っても
身体が覚えていて衰えないことという意味だそうです。ちなみに杵柄は餅を
つくための杵の棒状の握る部分を示します。
簡単に言えば昔やっていたことが後日役に立つということでしょうか。

私たちの仕事は重いものを持ったり、長尺の道具を扱うことがよくあります。
腕力というか単に力を入れるだけで作業するとすぐに疲れます。女性の私には
コツがあります。それは、物を引っ張ったり、持ち上げたりするときに、
身体の中の腰あたりを支点に使うのです。私は、おヘソで引っ張る気持ちでやって
います。そうすると、それほど力は要りません。

剣道を少しかじっていた私は、つるはしを振り上げるときも無意識に
竹刀を振る要領を使っています。柄の先端は左手で握り、
身体の中心から弧を描いて振り下ろしています。その方がやりやすいのです。
もちろん、疲れない訳ではありませんが、比較的持ちます。

黒帯だった合気道の動きはもっと役に立ちます。
合気道には杖術と呼ばれる、杖をもって立ち回る動きがあるのですが、
トンボがけや、レーキで石をかき集める作業の動きに応用できます。
棒の部分を体に引きつけて、弧を描きながら、左右入れ替えたり、前後に動かしたり。
なめらかに、無駄な力を使わずに、動かせます。

元々運動神経が鈍く、球技に向いていなくて武道をしていたのですが。
昔取った杵柄は今の作業動作に大いに役立っています。
余談ですが・・・新婚時代、同じ合気道の有段者であった夫との夫婦喧嘩が技の掛け合い
だったことを考えれば、歳を取って使う杵柄は若い頃より広い範囲で役に立っています。

香りの良し悪しはパーソナル


2014年3月4日

春の訪れで幸せな気持ちを感じるのは、私の場合ジンチョウゲの花の香りを
かいだときです。子どもの頃、母方の祖母の家に行くと庭の隅に大きな
ジンチョウゲが植えられていました。その花が一面に咲くころには庭中
その香りでプンプンしていました。
園芸の好きな叔父が、そこかしこに花を植えていて。スイセンもいろんな種類が
咲いていた記憶があります。社宅だったその家を叔父が引っ越すときに、
そのジンチョウゲは我が家に来ました。そしてあっという間に枯れてしまいました。
真っ黒になってしまった残骸も心の中に残っています。
ジンチョウゲはよほど小さな苗のときでないと移植は難しいのです。

春の香りは、気温が低いせいか、ふくよかで、奥ゆかしい感じで。しかも
風が冷たいと感じにくくなります。
その点、秋のキンモクセイの香りは強烈で、子どもたちに、「トイレの匂い」
と言わしめるほど、芳香剤のような人工の香りに例えられます。
『良い香り』か、そうでないかというのは本当にその人それぞれの、
感覚や持っている情報(先入観)や、思い出などとつながっているようです。

随分昔に、再生土の小山にカモミールの種を播いて、ミニのカモミールの丘を
作ったことがありました。当時ハーブは今より珍しく「これがピーターラビットに
出てくる『カモミール』です『リンゴの香り』がするでしょ!」と言うと、
大抵の方が、「これが『カモミール』ですか。本当に良い香り!」と応えます。
あるとき、年配の男性が来られたので同じ説明をしました。肺いっぱいに
いきなり吸い込まれたその方の第一声は「なんだこれ!腐った靴下の匂いがする」
でした。『腐った靴下』は謎ですが、確かにハーブ類は賛否の分かれる香りです。
ちなみに、私の場合は、みんなが臭いというカメムシの匂いがあまり臭くありません。
以前延々と続くフェンスに絡まっている、クズを撤去する作業で、その葉っぱに
大量のカメムシがくっついていました。ハサミでツルを取る際にこちらに飛び
込んで。露出している顔面にぶつかってきたり大変でした。
作業するスタッフは自身の身体に沁みついたカメムシの匂いに辟易していました。
が、私は何ともありませんでした。なんとなく、ワックスような良い香りがするだ
けでした。人と違う嗅覚を持っているのかもしれません。少なくとも
カモミールが腐った・・・匂いになるよりは良かったかなと思いますが。

香りは本当に、人それぞれです。

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