植物力を活力に


2009年11月17日

自分がつい目を留めてしまうのか、はたまた、絶対数が多いのか。
巷で見聞きすることに、暗い話が増えました。
私たちの仕事は多分世の中が平和で、人の心に余裕があるときに
より効果的なものだと思います。
残念ながら、「植物どころではない」人が増えてきているような気がします。
ただ、日々生きていくのに、食料が必要なように、
心の糧というものも無ければ、息が詰まりそうな思いを感じます。
まあストレスの緩和の方法は人それぞれですが、植物は身近な存在です。
手前味噌ですが、多忙や、精神的に疲労の溜まりやすい方の中に、
植物相手の時間を結構取っておられる方も多いようです。
私の場合は、それが仕事になっているので、植物は心安らぐ対象ばかりでは
ありません。ときに、大量の苗の発注や、植え込み時期になると、
夢の中にまで、植物が出てきます。夢判断によると
『季節の花が咲く…運気や調子が良好。みごとな成熟。目標貫徹』だそうですが、
私には日常の延長が夢になっただけなのか、当ったためしはありません。
そんな私でさえ、けなげに生長し、変化する植物に心惹かれます。
日本人は、昔から、季節の移り変わりを、植物を通して感じてきました。
同時に気候や、鳥、虫、月などの自然界との関わりもそれに合わせて
意識しています。「花鳥風月」の中の花は「花鳥」というセットの言葉です。
どんな世の中であろうと、植物のある暮らしが心の癒しにつながれば良いのに、
と思う今日この頃です。

夏も終わりが近づいてきました


2009年8月26日

朝晩の冷え込みも。日差しの中の風も。
秋の気配です。
今年の夏は気温の低さと、日照時間の短さが例年とは違いました。
雑草は相変わらず、どんな状況でも茂っています。
最近、見知らぬ雑草が増えたので、帰化植物の図鑑を買いました。
先日定期に通う大学病院の待合室でパラパラと見ていました。
そうしたら、車椅子を押していた男性に突然
「奥さんも雑草がお好きですか?」と話しかけられてびっくりしました。
聞けばこの方は何十年も道端の雑草を調べて、写真を撮り、
図鑑で調べる趣味をお持ちだとか。
コレクションの写真の量もさることながら、すごいのは、
その雑草のルーツである原産地を調べて、
それが例えばオランダ産のものなら図書館でオランダの図鑑で
確認するのだそうです。退職したら、「雑草三昧」の生活をする予定が、
奥様の体調がすぐれないので病院通いとお世話の日々になったと言われました。
同類を見つけたという感じで、嬉しそう?に
「奥さんも・・好き」の言葉を発せられたようです。連日雑草と格闘していた私は
まだまだ足もとにも及ばない新人であることを告げましたが、いろいろ
本選びのアドバイスを頂くことができました。

実は、私は『お好きですか?』の質問に少々複雑な気持ちでした。例えると・・・
昔、次男がとてもやんちゃな小学校の1年生だったころ。そんな次男も恐れる
つわもの?の女の子に面と向かって「○君、私のこと好き?」と聞かれたのです。
うろたえた息子は
「エエと。好きの中の『キライ』。ちゃうわ。キライの中の『好き』」と
迷答して事なきを得ました。
思わず当時の息子の気持ちを重ねてしまいました。
まあ、詳しく知れば、雑草も味のある植物に違いありません。
もちろん仕事の上では、「敵を知り・・・」の境地ですが・・・

花の色は移りにけりないたづらに・・・


2009年4月15日

春の長雨に色褪せる桜の花を自分に重ねての小野小町の嘆きですが、
自然界は、散る花を横目にまた次の花が咲き始め、
この時期花の移り変わりはとても華やかです。
あっという間の満開の後の葉桜の柔らかな緑を眺めながら、
初夏の準備です。
この数日、少し体調不良のせいもあって外現場では無く、
ハンギングバスケット作りに追われていました。
たくさん並んだトレーの中から花を組み合わせては植え込み、
剪定する作業が続きます。A子さんにも手伝ってもらいながら40個余りを
つくりました。
アクセントの花、脇役の小花、ラインや色のつなぎなどなど。
素材が多種類あると、組み合わせもいろいろです。
せっかくの花ですが、すべてカットします。花のついていない、
貧弱なバスケットが累々と並びます。
でも、後2週間もすれば変わってきます。気温も高いので、生育も早いです。
以前ハンギングバスケットマスターという資格を取るのに
学科試験と同時に実技試験がありました。学科試験は、
その前に受験したグリーンアドバイザーの試験内容と重なり
それほど負担はありませんでしたが、実技の方は、秋分の日の提出に
見頃を合わせなければならないのがプレッシャーでした。
夏に材料選びをするのですが、気に入った素材が無くて、
ぐずぐずしているうちに日が経ってしまいました。
肥培期間ぎりぎり(2週間前)でも新しく植え込みました。
ところが、思ったように生育しません。
日中は結構気温が高かったのですが、夜間の温度が低かったからです。
結局、液肥を散布したり、夜だけ温室に入れたり、バタバタしました。
ほんの数度の変化でも、植物の反応の違いを嫌というほど、思い知りました。
花を育てると、普段は意識しない自然とのつながりが感じられて
ちょっと面白いです。

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