ミヤマカタバミ(№666)
本州、四国、九州の各地林縁や林内の薄暗い環境の中で咲いている雑草の一つにミヤマカタバミがあります。カタバミ科の植物で別名ヤマカタバミ、エイザンカタバミなどと呼ばれる在来種です。草丈6~10cm、多年草(半常緑性)で根茎は浅く地中を這って広がります。平野部のカタバミと同様にハート型の3小葉をつけた長い柄を根生します。植物体全体に細毛を密生します。3~9月に花茎を伸ばし、直径3~4㎝の白い5枚の花弁を持った花を付けますが、陽が当たらないと開きません。白い花弁には薄く紫色の筋が入ることが多いようです。おしべは10本ありますが、5本は長く、残り5本は短くなっています。また、夏以降には閉鎖花を付け全開の花を見ることが少なくなります。夜間には葉を閉じて睡眠運動を行い、果実は熟すと種子を弾き飛ばします。葉茎には蓚酸を含む点も平野部のカタバミと同様です。
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ツチアケビ(№665)
初夏のころ、林縁、林床に高さ50~100㎝で多数のウインナーソーセージのような果実をぶら下げた植物を見ることがあります。これはツチアケビといいラン科ツチアケビ属の菌従属栄養植物(腐生植物)の果実です。別名ヤマシャクジョウとも呼ばれます。
ツチアケビは6~7月頃花茎を伸ばし分枝した枝先に直径3cm程度でクリーム色のランの花を多数付けますが、この時期の花はあまり目立ちません。葉は退化し、地下茎に鱗片状の鱗片葉として残っていますが、光合成はせず、地下のナラタケ菌から栄養を得ています。果実が熟すと赤褐色の目立つ色となりますが裂開はしないようです。土から生ずるアケビの意味でツチアケビと呼ばれますが、どう見てもウインナーソーセージに見えます。ラン科植物の種子は風散布が多いのですが、ツチアケビの種子は比較的大きく、鳥(ヒヨドリ)が種子散布することが知られています。
北海道から沖縄まで全国に分布する日本固有種です。薬草として利用もされるようで生薬の「土通草(ドツウソウ)」と呼ばれるものがツチアケビで強壮、強精剤として使われるようです。
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ツチアケビは6~7月頃花茎を伸ばし分枝した枝先に直径3cm程度でクリーム色のランの花を多数付けますが、この時期の花はあまり目立ちません。葉は退化し、地下茎に鱗片状の鱗片葉として残っていますが、光合成はせず、地下のナラタケ菌から栄養を得ています。果実が熟すと赤褐色の目立つ色となりますが裂開はしないようです。土から生ずるアケビの意味でツチアケビと呼ばれますが、どう見てもウインナーソーセージに見えます。ラン科植物の種子は風散布が多いのですが、ツチアケビの種子は比較的大きく、鳥(ヒヨドリ)が種子散布することが知られています。
北海道から沖縄まで全国に分布する日本固有種です。薬草として利用もされるようで生薬の「土通草(ドツウソウ)」と呼ばれるものがツチアケビで強壮、強精剤として使われるようです。
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オオキツネノカミソリ(№664)
猛暑続きの8月、オオキツネノカミソリが満開との情報を得て、京都市の山中へ入りました。5月にも訪れましたが、その時はヒガンバナに似た葉が一面に茂っていました。それが今満開とのことで再訪しました。交通の便が非常に悪く、なかなか訪問しづらい谷筋で、そのせいもあって1年中山野草を楽しむことができる場所の一つです。
人里離れた谷筋に赤橙色の花をつけたオオキツネノカミソリの大群落が見られました。オオキツネノカミソリはヒガンバナ科の多年草で、地下部に球根があります。早春に発芽し夏まで葉のみが茂りますが、初夏の頃これらの葉はすっかり枯れ、その後に高さ30~50cmの花茎と花だけが開くことになります。このような生態から、「花は葉を見ず、葉は花を見ず」ともいわれ、ヒガンバナ科の特徴になっています。全草に有毒なアルカロイドであるリコリンを含みます。本州の関東以西、四国九州に見られ、愛知や福岡にも大群落がみられます。
日本固有種ですが、キツネノカミソリの変種とされています。キツネノカミソリと比べ葉の幅が広く、自生地の標高はやや高く、開花時期が1月ほど早いと言われています。花被片も大きく、花糸(オシベの柄)が長く花被片から突出する特徴が見られます。
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人里離れた谷筋に赤橙色の花をつけたオオキツネノカミソリの大群落が見られました。オオキツネノカミソリはヒガンバナ科の多年草で、地下部に球根があります。早春に発芽し夏まで葉のみが茂りますが、初夏の頃これらの葉はすっかり枯れ、その後に高さ30~50cmの花茎と花だけが開くことになります。このような生態から、「花は葉を見ず、葉は花を見ず」ともいわれ、ヒガンバナ科の特徴になっています。全草に有毒なアルカロイドであるリコリンを含みます。本州の関東以西、四国九州に見られ、愛知や福岡にも大群落がみられます。
日本固有種ですが、キツネノカミソリの変種とされています。キツネノカミソリと比べ葉の幅が広く、自生地の標高はやや高く、開花時期が1月ほど早いと言われています。花被片も大きく、花糸(オシベの柄)が長く花被片から突出する特徴が見られます。
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