ヤブラン(№101)
ヤブランが実をつけています。普通われわれが実と呼んでいるものは果実で、中に種子が入っています。果実は雌しべと子房が肥大したもので、種子は子房の中の胚珠が肥大したものです。ですから果実には雌しべの柱頭(雌しべの先端部)の痕跡が残っていて、果実の柄と反対側に臍のようになっていることが多いです。
さて写真のヤブランの実ですが、この実には柱頭の痕跡は無くつるっとしていますね。つまりこれは種子そのものが外にむき出しになっているからです。しかも1つの果(花)柄に未熟の種子、途中で発育しなくなったもの、すでに落ちてしまったものなどを含め6個の種子がくっついています。これは1つの花に6つの胚珠を持つためで、実に見えるものが種子であることを意味しています。被子植物の中で、このように種子がむき出しになっている例は極めて少なくフイリヤブランやジャノヒゲの仲間に知られています。
さて写真のヤブランの実ですが、この実には柱頭の痕跡は無くつるっとしていますね。つまりこれは種子そのものが外にむき出しになっているからです。しかも1つの果(花)柄に未熟の種子、途中で発育しなくなったもの、すでに落ちてしまったものなどを含め6個の種子がくっついています。これは1つの花に6つの胚珠を持つためで、実に見えるものが種子であることを意味しています。被子植物の中で、このように種子がむき出しになっている例は極めて少なくフイリヤブランやジャノヒゲの仲間に知られています。