キイトトンボ(№624)

 6~8月の平地や低山地の池沼、湿地には黄色で腹の太いやや大型のイトトンボが見られます。キイトトンボです。
 本州から、屋久島、種子島迄広く分布しています。オスは体長31~44mm、メスは33~48mmで、オスの腹部第7~10節背面にははっきりした黒斑が見られます。小型の昆虫などを餌とし、かなり獰猛です。飛び方には特徴があり、細かく上下に移動しながら飛び、腹が太いためツマヨウジが飛んでいるようにも見えます。産卵はメスが植物組織内に産卵しますが、このときオスは尾端でメスの前胸部を把握し直立してメスを守ります。オスは一生懸命でしょうが、メスには迷惑に見えるのですが。
 大阪府では準絶滅危惧種に指定されていますが、場所によっては多数の飛翔を観察することができます。
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▲キイトトンボ(♂成虫)
▲キイトトンボ(♀成虫)
▲飛翔中キイトトンボ♂
▲産卵中のキイトトンボ

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リキュウバイ(№623)

 明治時代、中国から移入された庭木の一つにリキュウバイがあります。バラ科ヤナギザクラ属の落葉中木で、樹高3~5mぐらいになります。4~6月頃新葉の展開と同時に、直径5㎝程度の梅に似た5弁の白い花を付けます。薄緑の新葉に白い花が茶人に好まれリキュウバイと呼ばれますが、移入時期から考えて千利休とは縁はないようです。
 花後、断面が星形の果実をつけます。寒さには強く庭木や公園樹として植栽されますが、派手さがなく、根が浅く移植を好まないなどから庭木としてはあまり人気がないようです。
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▲リキュウバイの花(開花はじめ)
▲リキュウバイの花(満開)
▲リキュウバイの果実

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スリップス(アザミウマ)(№622)

 ニンニクは収穫、貯蔵後に市場へ出回りますが、調理のため皮をむいた鱗片の表面がサメ肌やケロイド状に褐変していることがあります。このようなニンニクの被害部や薄皮に体長1,3mm程度の淡黄色から淡褐色の棒状の小さな虫を見ることがあります。
 スリップス(アザミウマ)と呼ばれる害虫で、以前から野外で栽培中のニンニク、ネギ、タマネギ、トマト、キャベツ、ダリア、カーネーション、カキなど広範囲の植物を吸汁加害し、ウィルス病も媒介することが知られていました。最近、貯蔵中のニンニクにも発生、増殖することがわかってきました。スリップスの種類はネギアザミウマのようですが同定は困難ですのでスリップスとしておきました。
 スリップスは単為生殖もするようでメスだけで増殖することが可能です。北海道から沖縄まで発生が知られており、購入後の家庭内で保存中にも増殖の可能性があります。購入時には鱗片の保護葉が割れていないものを購入するのがいいようです。
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▲被害ニンニク
▲被害ニンニク
▲スリップス
▲スリップス

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