ホソヒラタアブ(№3)

 まだ寒さの残っている3月、少し暖かさを感じる陽の下、花の蜜や花粉を求めて飛ぶ小さなアブを見かけます。これが、ホソヒラタアブで、春先最も早く活動を始めるムシの一つです。空中で停止(ホバリング)出来る名人で成虫は花を訪れ黒と黄色の縞模様のためハチに似ていますが針はなく刺しません。幼虫はアブラムシをとらまえて食べるウジムシ状の益虫です。
 成虫を良く見ると頭の上で両目がくっついているのと離れているのがいます。くっついているのがオスで離れているのはメスです。
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◀ホソヒラタアブ

タンポポ(№2)

 春になると、どこにでも見られる花、その代表はタンポポですね。最近、昔からあったカンサイタンポポは市街地では殆ど見られなくなり外来種のセイヨウタンポポが幅をきかせています。セイヨウタンポポは冬でも花が咲くので年中花が見られるようになりました。両者を区別する最も簡単な区別点はカンサイタンポポではガク片が花弁に沿ってくっついていますがセイヨウタンポポでは外側へ反り返っています。しかし両者の雑種も増えており、雑種を区別するには顕微鏡観察で花粉の大きさが不揃いであれば雑種の可能性が高いといわれています。
 ところで、タンポポの花が立ち上がったり、横になったりして動くのを知っていますか。下の写真を見てください。蕾や開花中の花は上向きに背伸びしていますね。しかし、一番背の高いのはタンポポの綿帽子(種子)ですね。そして開花し種子を充実させている間は横に倒れています。立ち上がり、横に倒れ再びたちあがります。昆虫に目立つように、種子を充実させるように、風に飛ばされやすいようにその時々に一番適した位置を保っているのでしょう。
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◀タンポポ

モンシロチョウ(№1)

 モンシロチョウは早春から晩秋まで、どこにでも見られるチョウです。一見かわいいチョウですが、畑のダイコン、、白菜、キャベツなどの大害虫です。園芸植物のクレオメやストックなども狙われます。
 白い紋ではないのにモンシロチョウですね。これは黒い紋のついたシロチョウの意味なんですよ。
 モンシロチョウのメスとオスは慣れた人でないと区別が難しいかな?でもチョウはちゃんと区別しているのです。モンシロチョウの目は人間と違って、紫外線領域が見えるようですよ。紫外線領域でモンシロチョウのメスを見ると白く見えます。しかし、オスは黒っぽく見えるようです。だから、飛びながらでも区別が出来るんですよ。
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◀交尾中のモンシロチョウ

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