アブラゼミ(№193)

 春になり、冬眠から覚めた落葉樹の新芽も動き始めました。ヤマボウシの新芽は、花の咲き終わった9月頃には出来ていますが、最初はどれを見てもみな同じに見えます。しかし、冬季(剪定時期)になると先端部の芽は太く大きい芽が多く、これに比べ樹冠の内部の芽は細長い芽が多いことに気づきます。
 枝の先端の太く大きい芽は間もなく蕾となり、花を開く芽で花芽といいます。ほっそりしているのは葉を開く葉芽です。この花芽は花の終わった8月には分化(花芽と葉芽が決定されること)し、この分化期以降は葉芽が花芽に変わることはありません。従って、冬季剪定の際はこの花芽を残さないと次期の花は見られないことになります。
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▲アブラゼミの腹弁
▲アブラゼミの鏡膜