オオハナアブ(オオアブバエ)(№617)
4~5月の里山は花や昆虫でにぎわいます。ヒメジョオンの花に体長15mm程度の比較的大きなハナアブがやってきました。蜜や花粉を食べ、花紛の媒介をする貴重な媒介昆虫の1種です。
成虫は比較的美しいアブに見えますが、幼虫は汚水の中で生活し、呼吸管を水面上に出して呼吸しているウジムシで、北海道から九州まで全国に分布しています。写真の成虫は左右の複眼が離れているところからメス成虫と思われ、複眼には縞模様が認められます。
ところでこのオオハナアブという名前からアブの仲間と思われがちですが、実はハエの仲間でかつてオオアブバエと呼ぶことが提唱されましたが普及していません。ではアブとハエはどう違うのでしょうか。昆虫の中で翅が前翅だけで、後翅が平均棍(棍棒状に変化し、飛翔時にバランスをとる器官)になっている1群を双翅目(ハエ目)と言い、学名ではDiptera(Di=2つの、ptera=翅) と呼ばれます。更にカ亜目とハエ亜目に分けられ、ハエ亜目の中がハエ下目(環縫短角群)とアブ下目(直縫短角群)に分けられています。さて、環縫(ハエ)と直縫(アブ)の違いですが、蛹が羽化するとき蛹に割れ目ができますが、この割れ目が丸い形のものがハエ(環縫)で直線のものがアブ(直縫)に分けられています。成虫を見る限り、これらの区別はむつかしいですね。
この仲間には、キノコバエ、チョウバエが分類上はカの仲間、ハナアブ、ヒラタアブが分類上はハエの仲間、アシナガバエ、オドリバエが分類上はアブの仲間と混乱させられる仲間が含まれています。
(*画像をクリックすると拡大されます)
成虫は比較的美しいアブに見えますが、幼虫は汚水の中で生活し、呼吸管を水面上に出して呼吸しているウジムシで、北海道から九州まで全国に分布しています。写真の成虫は左右の複眼が離れているところからメス成虫と思われ、複眼には縞模様が認められます。
ところでこのオオハナアブという名前からアブの仲間と思われがちですが、実はハエの仲間でかつてオオアブバエと呼ぶことが提唱されましたが普及していません。ではアブとハエはどう違うのでしょうか。昆虫の中で翅が前翅だけで、後翅が平均棍(棍棒状に変化し、飛翔時にバランスをとる器官)になっている1群を双翅目(ハエ目)と言い、学名ではDiptera(Di=2つの、ptera=翅) と呼ばれます。更にカ亜目とハエ亜目に分けられ、ハエ亜目の中がハエ下目(環縫短角群)とアブ下目(直縫短角群)に分けられています。さて、環縫(ハエ)と直縫(アブ)の違いですが、蛹が羽化するとき蛹に割れ目ができますが、この割れ目が丸い形のものがハエ(環縫)で直線のものがアブ(直縫)に分けられています。成虫を見る限り、これらの区別はむつかしいですね。
この仲間には、キノコバエ、チョウバエが分類上はカの仲間、ハナアブ、ヒラタアブが分類上はハエの仲間、アシナガバエ、オドリバエが分類上はアブの仲間と混乱させられる仲間が含まれています。
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