セマダラハナバエ(№207)

 寒風の吹く畑の片隅に濃い紫の菊の花が咲いていました。この花にも数種類の昆虫がやってきて、盛んに蜜を吸っています。
 写真のハエもその中の1種で、セマダラハナバエと呼ばれます。ハエやアブの仲間は、メスでは左右の複眼の間が広いのですが、オスでは両複眼が接するぐらいに狭くなっています。写真はオスです。このハナバエはメス、オスで胸部背面の模様も異なります。メスでは胸部背面に5本の黒色縦条が見られますが、オスでは中央の2本が合着し3本の黒条に見えます。
 ハエは通常、成虫の寿命が3週間程度ですのでこのハエは冬季も休眠せず、暖かい日には活動しているのですね。
 セマダラハナバエはハナバエと言っていますがイエバエの仲間で、花を訪問する時は花粉媒介昆虫ですが動物の糞や死体にも集まりセマダライエバエとも言われます。
(*写真をクリックすると拡大されます)
semadarahanabae11-1024x6241
semadaraiebae21
▲セマダラハナバエ
▲セマダラハナバエ


ページトップへ