テイカカズラ(№299)

 テイカカズラは山野に自生するつる植物で普通種ですが、一般家庭の石垣や生垣に仕上げることもあります。また、最近は斑入りの園芸品種で白斑の入る「ハツユキカズラ」(写真中左)や葉が赤みを帯びる「ゴシキカズラ」、鮮黄色の「オウゴンカズラ」などの園芸種も出回っています。

 テイカカズラは、幼植物時代には地面を這い、葉も1cm程度(写真上左)で葉脈に沿って斑紋が入り美しいものです。この幼植物の枝変わりから園芸品種が作り出されたものと思われます。写真(中右)のように屋外で赤褐色の葉を付ける固体も見受けられます。
 成木になると地上10m程度までも這いのぼります。しかし、茎は比較的細く10mもの植物体を支えることができるのは茎から出る多数の気根が他のものに絡みついているからです。成木の葉は長さ3~7cmにもなり、幼植物とはまったく別物のような葉となり、ツルマサキと区別できないような様相を呈します(写真上右)。花は大木の上部で咲くことが多くなかなか人目にふれません。従って、その果実もなかなか目にすることがありませんが、ササゲのような長さ20cm程度の莢を2本ずつぶら下げます(写真下)。果実の中には冠毛(種子の上端に付く毛)を持った種子が入っています。この植物はキョウチクトウ科に分類されるためその種子もキョウチクトウ果実(№144)のそれによく似ています。  
 茎を切ると乳液を出しますが、これは有毒で皮膚炎や、呼吸麻痺を起こすことがあるそうです。


▲テイカカズラ幼植物の葉
▲テイカカズラ成木の葉
▲ハツユキカズラ
▲野外で見られた赤褐色の個体
▲テイカカズラの果実


ページトップへ