コスモス(№421)

 秋を代表する花コスモスはキク科コスモス属のオオハルシャギク(一般的によく見るコスモス)、キバナコスモス、チョコレートコスモスの総称です。それぞれ多くの園芸品種が含まれますが、この花を観察してみたいと思います。
 コスモス(キク科)の花は頭花と呼ばれ、多数の花が集まって一つの花のようになっています。コスモスの場合、一つの頭花の周辺に花びらのように見える1枚1枚が一つの花で、舌状花と呼ばれ通常8個(枚)の花からなっています。コスモスでは舌状花には雌しべ、雄しべは無く花粉媒介昆虫を呼び寄せるるための広告塔の役をしています。舌状花に囲まれた中心部に見える黄色い部分は、筒状の多数の花の集まりで、それぞれの花は筒状花と呼ばれ、この花が受粉し種子を作ります。筒状花は目立たない5枚の花弁と、中央に雄しべが合体し筒状になったもの(集約雄蕊)があり、更にその筒の中に雌しべが隠れています。雄しべの先の葯に花粉が入っていますが花粉は雄しべの筒の内側に出されます。雌しべは筒の内側を伸びながら外へ出てきますが、その際、内側に出された花粉を押し出します。集約雄蕊から顔を出した雌しべは更に長く伸び、先端の柱頭が開き受粉可能な状態になります。雌しべが花粉を押し出しますが、その後更に伸びて柱頭が開くという時間差で自家受粉を避けているようです。
 キク科植物の花はこのように複雑な構造をしていますが、ハハコグサのように筒状花のみの花やタンポポのように舌状花のみ(この場合、基部に雄しべ、雌しべがあります)の花もあります。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲コスモスの花
▲大きく広がる舌状花(広告塔の役)
▲中央部の筒状花(右から、蕾ー開花ー花粉を押し出している状態ー柱頭が開いた状態)

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