キイロテントウ(№52)

 テントウムシは植物の害虫であるアブラムシを食べてくれる益虫と言うのが一般的です。しかし、中には以前紹介したニジュウヤホシテントウムシのように植物の葉を食べる害虫もいます。
 今日紹介するのは、変わり者テントウムシの筆頭に来ると思われるキイロテントウです。このテントウムシは、体長3mm程度で非常に小さく、翅は黄色一色で模様もありません。胸の背面に黒い点が2つあり、正面から見ると目が4つ有るように見えます。
 変わっているのはその餌で、幼虫も、成虫もうどんこ病菌を食べます。うどんこ病は葉に白いうどん粉(胞子)をかけたような病斑を作ります。うどんこ病は非常に多くの植物に発生しますが、症状は似ていても病原菌は必ずしも同じではありません。しゃしんは、アラカシのうどんこ病です。キイロテントウにはうどんこ病菌の種類別嗜好性はあるのでしょうか。
 このうどんこ病菌を食べるキイロテントウは病菌を食べるため益虫と考えられますが、食事中に体につけたうどんこ病の胞子をばら撒くような事は無いのでしょうか。ちょっと気になりますね。
(*写真をクリックすると拡大されます)
▲キイロテントウ
▲アラカシのウドンコ病


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