カクレミノ(№680)

 落葉樹が葉を落とし枝幹が目立つようになり、林床にも陽の光が差し込むころ、比較的大きなつやのある葉をつけた高木が目に付くようになります。ヤツデと同じウコギ科の常緑樹カクレミノです。
 カクレミノはミツデ、カラミツデ、テングノウチワなどとも呼ばれ、3裂した大きな葉が特徴で、本州(千葉以西)、四国、九州、沖縄までの暖地沿岸地域に多くみられます。名前のカクレミノは、葉の形が狂言「節分」に出てくる「カクレミノ(着ると姿が消えるマント)」に似ることからつけられたそうです。しかしこの葉の切みは全く無いものから5枚程度まで切れ込むものまでいろいろあり、古くなるほど丸くなる傾向があるようです。このような葉の形の変化から、グー、チョキ、パーの木と呼ばれることもあります。樹形は、上部に葉が広がり、下部は幹だけとなりやすく葉の部分で日陰を作ったり
目隠しにするような用途で庭園樹として使われることもあります。日陰地にも強く、剪定にも耐え、病害虫も少ないため庭木によく使われます。6~7月にクリーム色の花を15~40個程度枝の先にまとめてつけ(散形花序)ます。花序には両性花のみの花序と、両性花と雄花を混合した花序があります。夏には緑色の果実をつけますが熟すと黒紫色に変わります。しかし、まずいのか小鳥たちはめったについばむことをしません。
 樹液は「ゴンゼツ」と呼ばれ塗料として使われたようです。稀にかぶれる人もいるようですがウルシとは成分は別のようです。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲カクレミノの幼木
▲カクレミノの成木
▲グー状の葉
▲チョキ状の葉
▲パー状の葉
▲熟した果実

homeへ


ページトップへ