寒さの厳しい日もありますが、時には春を予感させるような、しっとりと穏やかな空気が漂い、明るい日差しの日もあります。
先日、我が家の庭でフキノトウが芽を出し、少量だったのでパスタにしました。ほろ苦い早春の味です。
梅林では、様々な種類の梅が咲いています。
一人で見ている人、ゆっくり歩く高齢のご夫婦、子供連れの家族、カメラでじっくりと写真を撮る人、車椅子の高齢の人達のグループなど、様々な人がそれぞれの楽しみ方をしています。
そして、みんなとてもいい表情で梅を見上げています。
旧歴の三月は、「夢見月」とも呼ばれます。
私はこの名前が、とても好きです。
元々は、桜のことを「夢見草」ともいうので、桜の季節の旧暦三月を「夢見月」とも呼ぶようになったそうです。
言葉の意味する本来の時期と今の三月は少しずれているかもしれません。
でも、三月は卒業などの区切りの時、「新しい始まりを夢見る月」と思うと、やはりこの季節にぴったりな気がします。
寒くて辛かった朝も、重いコートも、どんよりした空も、なんとなくマンネリ化してしまった生活も、全部一区切りです。
もうすぐ、木々が芽吹き、新しい花が咲き始めて、春風の吹く、新しい生活、新しい出会いの季節が始まります。
そんな予感や兆しを日々感じるこの季節は、ワクワクと素敵な夢をいっぱい見れそうです。 |