2019年1月(January)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
今年の1日は七十二候によると「雪下出麦」で、降り積もった雪の下で、麦が芽を出しはじめる頃だそうです。麦だけでなくチューリップや他の植物も、冷たい地中で暖かい春をじっと待っていそうですね。
プリムラ ジュリアン(サクラソウ科)
ヨーロッパ原産のサクラソウを品種改良してできた半耐寒性多年草で、和名はクリンザクラです。冬~春の花が少ない時期に開花します。プリムラの名の由来は、愛らしい花を「プリマドンナ」にたとえたそうです。日光が当たらないと蕾がしぼむので、終わった花は摘みます。写真は前方の白地に明るいピンクのぼかし入りが「ブライダルベル」後方の白地に紫がかったブルーのぼかしが入りが「ブルーベリーのムース」です。どちらも豪華なバラ咲きで可憐で清楚な雰囲気です。
ユーフォルビア(トウダイグサ科)
ユーフォルビアは原種は2000種以上で地球のどこにでも分布していると言われています。一年草、多年草、多肉植物、低木と見た目もバラエティに富んでいます。花は小さく、それを取り囲む「苞」が花に見えるのが特徴です。「ダイアモンドフロスト」「雪華草」に代表されるグループはメキシコ原産種から作られた園芸品種です。純白で繊細な花が涼しげで、暑さに強く、晩秋まで溢れるように開花します。写真はその中の「ユーフォリック 」です。
ゼラニウム(フウロソウ科)
ゼラニウムとは、フウロソウ科・テンジクアオイ属に分類される植物の総称です。南アフリカやケープ地方が原産で、春から秋にかけて色とりどりの花を長期間咲かせます。約280種が分布し一年草、多年草、低木など様々な種類があります。写真の「さくらさくら」は明るいピンクと白のバイカラー咲きで、さくらが咲いたような清楚な華やかさが特徴です。葉は緑のもみじ葉で花はボール状の大きな玉になります。
ギョリュウバイ(フトモモ科)
オーストラリア・ニュージーランド原産の常緑低木です。葉の姿が「ギョリュウ(御柳)」に似ていて梅のような花を咲かせるのでこの名が付きました。葉は先端がとがり小さくて堅いです。花の大きさは1~2cmで枝の先端近くにびっしりと付き、最盛期は全体が花色に染まります。花色は白、ピンク、赤で一重咲き・八重咲きがあります。開花後は小さな褐色の果実を付け、細長いタネをたくさん出します。オーストラリアの移住者が、葉をお茶の代用品として利用したので、ティーツリーとも呼ばれます。
マーガレット(キク科)
カナリア諸島原産の多年草です。日本には明治時代に渡来しましたが、当初は高温多湿や寒さに弱く、温室での栽培がメインでした。年月を経た株は地際の茎が樹皮のように茶色くなります。その姿からモクシュンギクの和名があります。園芸品種は様々な花色・花姿がありますが野生種は白か黄色の一重咲きです。マーガレットの名前はギリシア語で「真珠」を意味するマルガリーテスに由来します。写真はピンクのぽんぽん咲きが可愛い「シェリエメール」です。 咲き進むにつれて、色・形を変化していくのが特徴的な品種です
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 好きな物  
 皆様、明けましておめでとうございます。
今年も「今月の花」をよろしくお願いいたします。
新しい年になりました。
平成最後のお正月ですね。
お正月らしい飾りがされて、和服の人が行きかい、古くからの行事が行われて、見慣れた街並みも華やいで雅です。
この時期は、日本人である事が嬉しくなります。
クイーンのフレディー・マーキュリーは日本が好きで、ロンドンの自宅に日本庭園を造り、そこには灯篭も池もあり、鯉が泳いでいたそうです。
また、伊万里焼コレクターでもあり、宮本武蔵の「五輪書」についても造詣が深かったそうです。
日本的な物を、好きと思って貰えるのは、本当に嬉しい事です。
日本と何か共感できる部分があるのでしょうね。
身近な人間関係でも、同じものが好きだと、とても心が通じ合った気分になります。
ふとした会話で「好きな映画のワンシーン」「ベストセラーではなかったけど好きな小説」「昔、夢中になった漫画」「ひっそりと地味だけど居心地がよくて好きな場所」等が一致すると、何か大切な思いが共感できたようで、温かい気持ちになります。
一年前「今月の花」に書きましたが、私は外国のお宅に伺いました。
その時に、自分が大切にしているのと同じ植物たちが、慈しまれて元気に育っているのを見て、言葉は全く通じないのに、何か大切な思いが通じ合ったような感動を覚えた事があります。
先日、映画「ボヘミアン・ラプソディー」を見て、また好きな物が増えました。
そして、友人から同様の感想が届くと、更に深い思いが共有できたような、温かい気持ちになれます。