厳しい寒さが続きますが、風のない穏やかな日に公園を歩くと、小さな春の兆しが見つかります。
ロウバイは黄色い艶々した花をつけ、ユキヤナギも枝先に数個だけ小さな花を開いています。
台風で被害を受けた桜並木も、花芽を膨らませています。
もう切断された木や、根こそぎ倒れている木さえ、枝先に芽をつけています。
自然は逞しいです。
私は、先日知り合いのご主人に「水耕栽培」のブログを見せて頂きました。
ご自宅の庭の一部にシンプルな装置で、自然光、常温で栽培されています。
様々な試行錯誤をされて、緻密な改良・工夫の結果、趣味の水耕栽培とは思えない程、実に多くの収穫ができるそうです。
私は、エコ・ワークを少し離れた立場からずっと見ていて、スタッフの土へのこだわり、土の奥深い不思議さ、大切さをずっと感じてきました。
土は、植物を支えるだけではありません。
ちょうどいい保水性、通気性を保ち、様々な微生物たちが協力し合って、絶妙の環境を作り出すのです。
「子どもの心を育む土壌」「日本文化の土壌」という表現があるように、「土」は基本で、必要不可欠な物の象徴です。
その土がなくても、ちゃんと多くの収穫ができるのです。
私には、ある意味カルチャーショックでした。
植物たちが求めている物を、適切な状態で与えることができれば、土は無くても植物たちは健やかに育つのですね。
興味が出てきたので、調べてみました。
古くからあるヒヤシンスの水栽培、数億円もかけた植物生産工場、休耕田に発泡スチロールを浮かせた物、ミストをかける方法、おしゃれなインテリアになる物、魚の水槽と組み合わせた物など、本当に様々です。
工夫すれば自分がしたい規模や方法でできて、収穫まで楽しめるというのは、とても素敵です。
今まで土いじりをしてこなかった人も、リタイアした人も、趣味としての水耕栽培、楽しそうですね。 |