季節は移り変わり、すっかり冬になってしまいました。泉北ニュータウンでは、あまり雪景色は見られません。でも自然豊かなこの街の、冬枯れの遊歩道や公園は、なかなか風情があって好きです。
木々が日光をさえぎらないので、明るい陽だまりが続きます。
葉を落とした木立は、とても繊細な枝振りです。
足元には、もう朽ちた葉が、落ち着いた色合いでふんわりと積もっています。
葉を落とした木々の向こうに、緩やかに冬枯れの丘陵や田畑が広がります。
遠くには隣町のマンション群が見えます。
泉北ニュータウンは元々アップダウンが多い土地なので、この季節には普通に歩いていても、時々展望台のようなパノラマが楽しめるのです。
昔の人は様々なものを見に行っては、四季折々の魅力を味わっていました。花見、月見、雪見、梅見、螢見、鵜飼見、蓮見、花火見、七草見、菊見、紅葉見、そして枯野見にも行ったそうです。
確かに枯野には、どこか不思議なあたたかさがあり、削ぎ落とした故に見えてくる魅力があります。
人だって、抱え込んでいたこだわりやしがらみを手放してしまうと、今まで見えていなかった大切な物・魅力的な物が、急にくっきりと見えてくる事があると思います。
これから、暖かくなって様々な色彩が訪れてくるまでのしばらくの間、身の回りの冬枯れを、じっくりと愛でて見るのも良いかもしれませんね。 |