今月の花 2013年8月( August)


 今年の暑さは、特別に厳しいですね。エコ・ワークスの植物達もやや疲れているように見えます。夜が涼しくなると、元気を取り戻してくる事でしょう。
海水浴 花火 浴衣 風鈴 かき氷 夏祭り 盆踊り 帰省 冷奴 麦茶 扇子 水羊羹・・・・夏の楽しげな行事、涼しげな言葉を頭に描いて、気分だけでも爽やかに、この季節を乗り切りたいものです。

                               

   マンデビラ(キョウチクトウ科)
中央アメリカ~アルゼンチンに約100種類が分布するつる性の植物です。ツルがよく伸びるので、フェンスや支柱に絡ませて栽培します。熱帯性の植物で寒さにやや弱いですが、気温の高い時期はぐんぐんツルが伸びます。主な開花期は5~10月です。花の大きさは種によって異なりますが、径10cmでラッパ型、先端が大きく開いて5枚の花びら状になります。花色は白、ピンク、赤などがあります。ブエノスアイレス駐在イギリス公使だったマンビデルにちなみこの名が付きました。

 ジニア(ヒャクニチソウ) キク科
メキシコを中心に南北アメリカに20種類程が分布する一年草です。メキシコからヨーロッパにもたらしたドイツ人植物学者のJohann.Gottfried.Zinnにちなんでこの名がつきました。ブラジルでは「幸福を招く花、魔除けの花」と言われ、カーニバルに欠かせません。和名は「ヒャクニチソウ(百日草)」英名は「コモン・ジニア」、「ユース・アンド・オールド・エイジ」で長く咲くことからの名前です。花言葉は「遠い友を想う」「いつまでも変わらぬ心」
  オミナエシ(オミナエシ科)
日本・東アジア原産。十五夜(旧8月15日)に飾る秋の七草のひとつであり、万葉集や源氏物語にも登場する古くから馴染みの深い植物です。根を乾燥させて煎じたものを「敗醤(はいしょう)」といい、生薬や漢方として利用します。毎年夏~秋に小さな黄色い小花が一カ所にまとまって咲き、円すい状の形を作ります。様々な園芸品種が存在し、姿形のよく似た同じオミナエシ科のオトコエシ(男郎花)は白い花を咲かせます。
  イソトマ(キキョウ科)
オーストラリアやニュージーランドなどに自生します。旧属名がローレンティア属であったことから、ローレンティアとも呼ばれます。小さな星型の花をいっぱい咲かせ初夏から初秋まで長く楽しめます。花色は、薄い青紫や薄いピンク、白などです。花言葉が「猛毒」といわれる通り有毒植物で、茎を折ったときに出てくる汁には注意が必要です。暖かいオーストラリアでは、毎年花を咲かせる多年草として扱われますが、日本では寒さで枯死することが多いため、一年草として扱われます。
 アメリカリョウブ ピンクスパイヤー(リョウブ科)
北アメリカ原産の自然樹形が美しい落葉中木です。(日本のリョウブは10mくらいの高さになります。)夏に枝先に長さ2~15cmくらいの花穂を出し5~10mmの小さな花をたくさん付け、甘い芳香が漂います。秋には、鮮やかな黄色の紅葉も楽しめます。暑さ寒さに強く、手間がかからない、あつかいやすい樹木です。
 ヘリオプシス(ヒメヒマワリ) (キク科)
ヘリオプシスとはギリシア語で太陽の花という意味です。北アメリカ原産。本来大形になるヒマワリを改良して小さくしたものです。花は直径5~8センチで、一重咲きと八重咲きがあります。茎や葉に短い固い毛が生え触るとざらざらした感じがします。花期は長く6~10月です。「宿根ヒメヒマワリ」「キクイモモドキ」とも呼ばれます。外側の黄色い花びらをつけた舌状花、内側の花びらのない筒状花の集まりです。花言葉は「あこがれ」「崇拝」
                    

   みんな違って・・・・                  

 じりじりと暑い日々です。朝は 「ジージー」「シャーシャー」と、セミの鳴く声で暑苦しく目覚めます。最近は、温暖化の影響でアブラゼミが段々姿を消し、クマゼミが増えているそうです。
 セミといえば、先日夫と夜の公園のケヤキ並木を歩いていた時の事です。夫が「おっ、クマゼミ!!」と呟いたので、何となく目を向けたら、思いがけない光景を見ることができました。
たくさん並ぶケヤキの木の幹に、それぞれ5匹くらいずつでしょうか?セミが羽化しているのです。 丁度満月で明るく、防犯灯の光も柔らかくセミたちを照らしています。その光を受けて羽化したてのセミたちの羽根は、透き通りながらうっすらと緑色の光を放っているのです。クマゼミの羽化とは、あんなに幻想的で美しいものなのですね。

 翌朝、昨夜のワクワクする体験を、娘に伝えようとしたのですが、あまり興味を持ってくれません。というより嫌がられました。我が子が、同じ感覚を持ってくれないのは、淋しいものがあります。子どもというものは、なかなか親の期待通りには行動してくれませんね。

 きっと、女性には二通りあるのでしょうね。「虫愛ずる姫君」と「虫ディスる姫君」(私が勝手に作った言葉です。)とが・・・・。
 「愛ずる」とは、可愛いから好き、美しいから好きというのではなく、ゆっくり時間をかけて本質を見つめ、素晴らしさや魅力を感じる事だそうです。「ディスる」とは下に見て拒否する、という感じでしょうか?

 幼い頃から自然の中で多くの楽しい体験をしたはずの長女は、私の期待からは大きく外れ、「虫ディスる姫君」です。都会の煌びやかなショーウインドウや、お洒落なお店でのショッピングが大好きで、虫を見ると悲鳴を上げて拒否します。
 そういえば、幼い頃、デパートでのショッピングが大好きな母に対して、私は人ごみが嫌いで、無理やり連れて行かれると頭痛やめまいを起こしました。その癖、セミや蛾の繭やナメクジを集める時は時間を忘れて生き生きしていたそうです。

人にはそれぞれに個性があり、「みんな違って、みんないい」のですよね。

 そう理解しつつも、娘もいつかは 「自然の不思議さ美しさ」に感動する心を持って欲しいと、心のどこかで未練がましく思ってしまいます。              

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