初夏になりました。朝夕は爽やかですが、日中はちょっと風が恋しくなります。 青葉の上を吹き渡っていく風のことを緑風と言うそうですが、フィトンチッドをたっぷり含んだ爽やかな風は気持ちがよさそうですね。そんな風を待つ季節、風待ち月(六月の別の呼び方)になりました。 エコ・ワークスの庭を吹く風は、ほんのりとジャスミンの香りを含んでいます。
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ガイラルディア(キク科) 北・南アメリカ原産で20種が分布します。ガイラルディアの名前はフランスのガイヤール・ド・シャラントノートという人物にちなみます。主に栽培されているのは、テンニンギク(天人菊)とオオテンニンギク(大天人菊)です。写真はオオテンニンギクで毎年花を咲かせる多年草です。生育は非常に旺盛で、場所が合えば毎年わさわさと増えていきます。タネには冠毛(タンポポで言う綿毛)がけづめ状に硬く変化した芒(のぎ)があり、触るとちくちくします。花言葉は「協力」「団結」
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バーベナ (クマツヅラ科) 北・南アメリカ原産。園芸で栽培されているものは「一年草扱いタイプ」と「宿根草タイプ」に分けられます。後者は性質も強健で育てやすいのが特徴です。花壇や鉢植えの他、地面補覆うグランドカバーやハンギングバスケットにも利用されます。茎が立ち上がる高性種と這うように広がるほふく性種があります。真夏の炎天下でも旺盛で、春から晩秋まで咲き続けます。花色は白、赤、ピンク、紫、青紫、紅紫などがあり「美女桜」とも呼ばれます。白いバーベナの花言葉は「私のために祈ってください」 |
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オキザリス(カタバミ科) カタバミを始め世界中に800種類以上が分布しています。 球根を作るもの、低木になる種、開花期、草姿、花色、大きさなど様々です。花は筒状で、先端が分かれています。花は温度や光に敏感で、日が射していると開花し天気の悪い日や温度の低い日や夜は閉じます。オキザリスの名前はギリシア語で「酸性」を意味するオクシス(oxys)に由来します。葉や茎にシュウ酸を含むからです。カタバミの葉で10円玉をこするとぴかぴかになるのは、このシュウ酸のせいです。 |
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ジギタリス(ゴマノハグサ科) ヨーロッパ 北東アフリカ~中央アジア原産です。昔は、強心剤を採るために薬草として栽培されていましたが、現在は主に観賞用です。英名はフォックス・グローブで、和名はその直訳でキツネノテブクロと呼ばれます。ジギタリスの名前はギリシア語のディギトゥス(指)に由来し、花の形にちなみます。初夏に長さ30~50cmの花穂を出してたくさんの花を穂状に咲かせます。花は筒状で内側にそばかすのような斑点ができます。
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シラン(ラン科) 日本、台湾、中国などに分布するランの仲間です。漢字で書くと「紫蘭」で、花が紫色の蘭と言うことです。栽培品は花壇や庭先などでごく普通に見られますが、純然たる野生種は準絶滅危惧種に指定されています。性質は丈夫で、年々増えて茂っていきます。別名「白及(びゃくぎゅう)」で漢方薬としても使われます。花言葉は「あなたを忘れない」「お互い忘れないように」「変わらぬ愛」
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アマリリス(ヒッペアストム) (ヒガンバナ科) 南米原産の球根植物です。今はヒッペアストルム属に分類されていますが、昔はアマリリス属だったので、その名残で今でもアマリリスと呼ばれています。古代ギリシャやローマの詩に登場する羊飼いアマリリスの名前から来ています。初夏にユリに似た6弁の大きい花を2-4個つけます。花は白・赤・薄紅・八重咲き・上を向いて咲く種・香りのある種など様々です。葉が4枚育つごとに球根に花芽が作られるので、生育期に葉を大切に育てる必要があります。
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