今月の花 2013年5月(May)


 街のどこを見ても絵になる美しい季節です。道端の雑草さえ透き通った緑色の葉が美しいです。元々「緑」とは草木の新芽をさす言葉だったそうです。昔の人もきっと、新緑の美しさを大切に思っていたのでしょうね。エコ・ワークスの植物達も、この時期はのびのびと新緑を広げ、とても心地良さそうにしています。

              

 クリサンセマム・ムルチコーレ(キク科)
アルジェリア原産の一年草。葉はやや肉厚でヘラ状、茎はよく枝分かれして地面を這うように広がり株張り30cmほどになります。冬にはタンポポのようにロゼット状になります。春~初夏にひょろりと花茎を伸ばして先端に3cm程の黄色い花を咲かせます。花びらは一重で丸く可愛らしく、色の鮮やかさも人目を惹きます。コリオステフス属に変りましたが、園芸の世界ではクリサンセマム・ムルチコーレで流通しています。花言葉は「高潔」「誠実」

 モッコウバラ (バラ科)
 中国が原産の常緑つる性低木です。花は白か淡い黄色で、それぞれ一重咲と八重咲があり、直径2-3cmの小さな花を多数咲かせます。バラと違って一期しか咲きません。黄花の一重や白花には芳香があります。生育が早く、バラの短所である棘がなく、病気、害虫にも強いです。花言葉は「初恋」「純潔」「幼いころの幸せな時間」

 ダイアンサス(ナデシコ科)
東アジア・ヨーロッパ原産。やさしい草姿に可憐な花を咲かせ、香りも魅力です。カーネーションもダイアンサス属に含まれますが、通常はカーネーションを除きます。古くから観賞用に栽培されてきたので品種も多く、種間交配によってさらに多くの園芸品種が育成されています。園芸品種には、四季咲き性のものが多く、常緑性で耐寒性も強いので、品種や場所によってはほぼ一年中観賞できます。花言葉は「純愛」「大胆」「勇敢」

  カンパニュラ・ラプンクルス(キキョウ科)
原産は欧州、アフリカ北部~シベリア西部です。高性のカンパニュラで、高さ60~90cmになります。長さ2cmほどの淡青色または白色の漏斗状の花が、総状に多数咲きます。根はカブ状になり野菜としても利用します。本来カンパニュラ・ラプンクルスは、花芽分化に低温を必要とする二年草の野生種のみがありましたが、花芽分化に低温が必要ない一年草の園芸品種『涼姫』が開発されました。花言葉は「感謝」

 エリシマム (アブラナ科)
南ヨーロッパ原産。日本で主に栽培されているのはウォールフラワーを元に改良された品種です。花の大きさはおよそ2cm、4枚の花びらが十字型に開きます。和名のニオイアラセイトウの通り花は甘い香りがします。由来はギリシャ語のerysimon(救う)、薬効があることからこの名がつきました。英名のウォールフラワーは、古い土壁の上に生えてくることから名づけられました。
花言葉は「ときめき」「ほのかな思い」

 ハナミズキ(ミズキ科)
北アメリカ原産の落葉高木。花が同属のヤマボウシに似るので、アメリカヤマボウシともいいます。高さ5~12メートルで4~5月、枝先に黄緑色の小さな4弁花を集めて開きます。花びらに見えるのは総包で4枚あり、長さ4~5cmで先がへこんでいます。秋に美しく紅葉し、枝先に深紅色の実がつきます。アメリカではドッグウッドといわれバージニア州の州花になっています。花言葉は「あなたへの返礼」「私の想いを受けとめて」

             花でいっぱいの一日

 先日、住之江区で開催された「寄せ植え講習会」に、ひとみ社長のお供として行ってきました。ワゴン車に色とりどりの花をいっぱい積みこんで、花の香りを浴びながら、社長と二人でドライブです。会場は木がたっぷりと使われた、とても寛げるいい雰囲気の建物です。
 まずは、今回お手伝いをしてくださる地域の方達にむけて、観葉植物を使った寄せ植え講習会です。ひとみ社長の説明の後、実際に作っていくのですが、何度も経験してる方が多いらしく、実にテキパキと綺麗に仕上がります。

 昼食後は地域の方たちに向けた、色とりどりの花を使った寄せ植え講習会です。会場はどんどん人で埋まっていきます。
 まずはひとみ社長の授業です。パワーポイントを使って、土壌についての説明です。団粒構造、pH
、窒素、燐酸、カリウム、カルシウムイオン・・・専門用語も時々飛び出し、結構アカデミックな内容もずっしりと詰まった話です。
「専門の学生ではなく、地域の方に、このような内容で、飽きずに聞いていただけるのかな?」
私は密かに心配していたのですが、杞憂でした。わかり易いパワーポイントを使って、伝え方を工夫すれば、土壌の不思議さや面白さは、ちゃんと伝わるのですね。皆さん、とても興味深い表情で頷きながら聴いておられました。
 そして、各自が作る苗のセットを選びます。皆さんとても楽しそうです。
「このカーネーションの色、いいでしょ!!」
「そのゼラニウム、綺麗やね~」
「タイツリソウ、可愛い!」
選んだ花で、会話が弾みます。
ひとみ社長から、花の説明と寄せ植えを作るに当たっての注意点を説明された後、いよいよ実際に製作です。
何度も参加していて、ささっと作り上げる方。初めての参加で、おそるおそる植え込んでいく方。
「これは、何ていう花ですか?」
「この苗は、どのくらい大きくなるのですか?」
色々な質問が飛んできます。土がどんどん消費され、お手伝いの方たちは土の補充に大忙しです。そして、順調に色とりどりの寄せ植が完成しました。
出来上がった鉢を並べて、みんなで「はい、ポーズ」。皆さん、とても良い表情です。
      
物を作り上げるのは、とても楽しい事です。しかも、素材として綺麗な花を使うのですから、きっと楽しさも倍増だった事でしょう。会場全体が、ほんわかと高揚した空気に包まれていました。

この講習会を主催した企業の方たちも、地域の役員さんたちも、実にテキパキと働かれて、良いチームワークでした。楽しそうな笑顔と、たくさんの温かで活気のある言葉、地域の絆に囲まれた、花でいっぱいのとても素敵な一日でした。

昨年の寄せ植え講習会の様子はこちら

 

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