フユシャク(メス成虫)(№684)
本稿№61(クロスジフユエダシャク)ではフユシャクのオス成虫について紹介しましたが、今回はメス成虫です。
桜の開花までまだ日にちのある3月初め、大阪府北部にある神社のクロガネモチの幹に見慣れないクモのような昆虫を見つけました。フユシャクのメス成虫です。フユシャクは晩秋から早春にかけて成虫が活動するシャクガ科の蛾の総称で、国内には約35種が知られています。オス成虫にはちゃんと翅があり飛び回りますが、メス成虫には翅が全くないか退化していて飛べません。写真にありますように体長約5mm、翅がなく、脚は長く動きも素早いため一見クモと間違いそうです。夜行性で、羽化したメスは杭の上などに移動し、オスを呼ぶためのフェロモンを出します。このフェロモンでオスが呼び寄せられ交尾します。交尾後コナラ、クヌギ、サクラなど幼虫の餌になる木に産卵し死亡します。孵化した幼虫は木の葉を食べ夏までに地上へ降り蛹化し寒い冬まで眠ることになります。
天敵などの少ない冬に活動し、オス、メスともに口器がなく餌を全くとりません。幼虫時代に蓄えたエネルギーのすべてを産卵に費やす生き方です。今回写真に収めた成虫の種類については同定がむつかしく、はっきりわかりませんでした。
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桜の開花までまだ日にちのある3月初め、大阪府北部にある神社のクロガネモチの幹に見慣れないクモのような昆虫を見つけました。フユシャクのメス成虫です。フユシャクは晩秋から早春にかけて成虫が活動するシャクガ科の蛾の総称で、国内には約35種が知られています。オス成虫にはちゃんと翅があり飛び回りますが、メス成虫には翅が全くないか退化していて飛べません。写真にありますように体長約5mm、翅がなく、脚は長く動きも素早いため一見クモと間違いそうです。夜行性で、羽化したメスは杭の上などに移動し、オスを呼ぶためのフェロモンを出します。このフェロモンでオスが呼び寄せられ交尾します。交尾後コナラ、クヌギ、サクラなど幼虫の餌になる木に産卵し死亡します。孵化した幼虫は木の葉を食べ夏までに地上へ降り蛹化し寒い冬まで眠ることになります。
天敵などの少ない冬に活動し、オス、メスともに口器がなく餌を全くとりません。幼虫時代に蓄えたエネルギーのすべてを産卵に費やす生き方です。今回写真に収めた成虫の種類については同定がむつかしく、はっきりわかりませんでした。
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リョウメンシダ(№683)
冬季の山道には常緑のシダがいくつか見られます。その中でも、簡単に間違いなく同定できるシダの一つを紹介します。オシダ科カナワラビ属のリョウメンシダです。
一見した葉の形が細かく、葉の表裏が判然としないシダはこの種類しかありません。北海道から九州まで分布し、林内、特に杉林で多く見られ、群棲することの多いシダです。葉柄の長さは20~40㎝、葉身の長さは40~65㎝と大型のシダに属します。葉身は非常に細かく裂け、葉先は急に細くなります。葉の表裏がはっきりせず英名で upside-down fern とよばれ、裏返しになったシダの意味です。
カナワラビ属に入れられていますが、この属の葉はカナ(鉄)ワラビの名にもあるように、硬くて金属光沢のある仲間のはずですが、リョウメンシダのように柔らかく軟弱な葉のシダも含まれるようです。
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一見した葉の形が細かく、葉の表裏が判然としないシダはこの種類しかありません。北海道から九州まで分布し、林内、特に杉林で多く見られ、群棲することの多いシダです。葉柄の長さは20~40㎝、葉身の長さは40~65㎝と大型のシダに属します。葉身は非常に細かく裂け、葉先は急に細くなります。葉の表裏がはっきりせず英名で upside-down fern とよばれ、裏返しになったシダの意味です。
カナワラビ属に入れられていますが、この属の葉はカナ(鉄)ワラビの名にもあるように、硬くて金属光沢のある仲間のはずですが、リョウメンシダのように柔らかく軟弱な葉のシダも含まれるようです。
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ハイイロリンガ(№682)
寒い時期に昆虫の観察をする方法の一つとして、ビーテイングがあります。枝葉をたたき、その下に白色の受け網を用意して落ちてくる昆虫を観察する方法です。この方法で公園の木をたたいていると見慣れないきれいな蛾が見つかりました。ハイイロリンガです。
ハイイロリンガはチョウ目、コブガ科リンガ亜科の蛾の一つです。本州、四国、九州、屋久島まで分布しています。成虫の開長は23~27mmで前翅の中央部に暗褐色紋があり、全体に黄褐色網目紋がみられなかなかきれいな蛾です。後翅は淡白褐色をしています。幼虫はウルシ科ヌルデの葉を食べます。さなぎは、緑色で、ボートのような形をしており、その舳先から糸でヌルデの葉にぶら下がっています。図鑑には成虫の発生時期として6~9月となっていますが、成虫で越冬するため真冬でも成虫が見つかることがあります。
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ハイイロリンガはチョウ目、コブガ科リンガ亜科の蛾の一つです。本州、四国、九州、屋久島まで分布しています。成虫の開長は23~27mmで前翅の中央部に暗褐色紋があり、全体に黄褐色網目紋がみられなかなかきれいな蛾です。後翅は淡白褐色をしています。幼虫はウルシ科ヌルデの葉を食べます。さなぎは、緑色で、ボートのような形をしており、その舳先から糸でヌルデの葉にぶら下がっています。図鑑には成虫の発生時期として6~9月となっていますが、成虫で越冬するため真冬でも成虫が見つかることがあります。
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