2018年9月(September)

9月になりました。9月8日からは七十二候の一つ「草露白(くさのつゆしろし)」です。草花の上に降りた朝露が、白く涼しく見える頃、夏から秋への変わり目です。高気圧に覆われ晴れた日が続く頃、と言われていますが、実際に気候が安定するのは、もう少し後らしいです。
ガイラルディア(キク科)
北・南アメリカ原産。テンニンギクとオオテンニンギクが主です。ガイラルディアの名前はフランスの植物学者ガイヤール・ド・シャラントノートという人物にちなみます。テンニンギクの変種にヤグルマテンニンギクがありますが、舌状花がなく、周縁の筒状花が発達して矢車菊のような花型になります。写真はその中のガイラルディア・ダズラーで、夏~晩秋まで長く開花し、開花が進むと真ん丸になります。Dazzle とは〈強烈な光が〉目をくらませる〈すばらしさが〉心を惑わすといった意味だそうです。
ルリマツリ(イソマツ科)
南アフリカ原産の半つる性の低木です。夏の照りつける太陽の下でも元気に青い涼し気な花を房状に咲かせます。6~10月にと花期が長く、花色は青と白があり、花は元が細い筒状で先端が5枚に開きます。がくの上部には毛のような腺があり、触るとべたべたします。「ルリ」色をしていて、花姿がマツリカ(ジャスミン)に似ているので、この名が付きました。アオマツリ プルンバゴの別名があります。丈夫で育てやすく、直射日光や照り返しにも強いです。
ランタナ(クマツヅラ科)
熱帯・亜熱帯アメリカアフリカ原産の多年草もしくは低木です。学名でランタナ・カマラと呼ばれる種が、園芸では一般的に「ランタナ」と呼ばれます。高さは1mほど、茎葉に細かいトゲがあります。自生地では先端の芽を薬用にするそうです。花色が変化するのが特徴で、オレンジ→赤、黄色→オレンジ、ピンク→クリーム、白→クリームなど様々で、その様子からシチヘンゲ(七変化)の別名があります。近いものにコバノランタナがありますが、葉が小さく、花は淡い紫色、白などで色は変化しません。
クロサンドラ(キツネノマゴ科)
アフリカ~アラビア~マダガスカル原産。寒さに弱い熱帯性の花木で、コエビソウと同様に花のつく穂が苞(ほう)に覆われています。花期が長く 花色は主に橙色か黄色で、おしべの形が房飾りのようでギリシャ語のKrossos(房飾り)とaner(雄)からこの名が付きました。別名ヘリトリオシベ・ジョウゴバナ・クロッサンドラ。写真は「かがり火」で炎のような色の大輪の花が濃い緑のつやのある葉と対比して美しいです。
ダークベルグデージー(キク科)
テキサス~メキシコ原産の1年草です。春~初冬に野菊のような黄色い小花が、株を覆うように次々と咲き続けます。葉は細かくて繊細、草丈は20cm~30cmで横に広がります。園芸品種の中には草丈が低いものや、花付きがよい多花性種などがありますが、満開時の多花性種の株は黄金色のカーペットのようです。開花期間が長くて暑さにも強いのですが、多湿には弱いです。旧属名のディッソディアや現在の属名のティモフィラの名前で呼ばれることもあります。
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   未来への技術  
 暦の上では処暑を過ぎているのに、いつまでも暑い日が続きます。
我が家は住宅地のはずれにあり、少し歩くと田畑が広がります。
私はこの風景が好きです。
青い水田が広がり、風がその通り道を示すかのように葉を揺らします。
こんな風に綺麗に整えられた田園風景なのですが、最近はやや雑草の生い茂る区画が目立ちます。
この暑さですもの、仕方がありませんね。
高齢化が進み、だんだん手がかけられなくなってきたのかも知れません。
これからは、あちこちで綺麗な田園風景が、だんだん荒れていくのでしょうか?
そんな心配をしていたら、ネットニュースで ”農業にデジタル技術が広がりつつある。”という記事を見つけました。
農家が減り、生産者が高齢化して、耕作放棄地がどんどん増えているのですが、一部ではロボット農機が人間に代わって農作業を進めているのです。
田植え機やトラクタにGPSや自動運転技術をつけると、ベテラン並みの技術で半分の時間で作業をします。
ドローンに撮影させて、病虫害をチェックし、必要な所にだけドローンでピンポイントに薬剤を散布すると、省力化だけでなく薬剤を減らすことができます。
私は、子どもの頃、鉄腕アトムを夢中になって見ていました。
「科学の進歩が人類を幸せにする。」と固く信じて、科学の発達した未来をワクワクしながら思い描いていました。
あの頃想像していた未来とは少し違うけど、科学が発達して、ロボット達が人類を楽にしてくれるのは、とても素敵な事です。
ごく小さな例ですが、私の90歳の両親は、自動潅水が天気を判断して、自動的に適切に水を撒いてくれるおかげで、暑い夏も水やりの苦労をせずに、のんびりと庭の緑を楽しんでいます。
細やかに手をかけたい所はかけて、機械に任せる所は任せて、農業が斜陽産業ではなく、夢のある生産性の高い産業として発展できれば、素晴らしいですね。
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