クサアジサイ(№565)

 アジサイは梅雨を代表する花の一つですが、10月末に近くの山に入るとアジサイの花が見られました。これはアジサイ科クサアジサイ属のクサアジサイで多年草の草本です。
 日本の固有種で、開花はアジサイの花が終わる7月頃から10月で関東地方以南のやや湿った林床に見られます。葉は互生で、長楕円形、葉縁には鋸歯が見られます。
 アジサイのほとんどが木本であるにもかかわらず、草本で夏以降に開花する変わり者です。花序もアジサイのように丸くなりませんが両性花と装飾花をつける点では共通しています。木質の地下茎から20~50cmの茎を直立させ先端に散房状の白~淡紅色の花をつけます。装飾花は数個で、花弁状の3枚のがく片からなり上向きに咲きますが、両性花の受粉が終われば下向きになります。両性花の蕾は下向きですが、開花、結実の際は上向きとなります。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲クサアジサイ(蕾は下向き)
▲クサアジサイ
▲クサアジサイ(開花後の装飾花は下向き)

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