ママコナ(№567)

 北海道から九州の山地林縁や草原に見られる半寄生植物にママコナと呼ばれる1年草があります。茎は直立、分枝し20~60cm、葉は2~8㎝の長卵形で対生します。
 炭酸同化作用をし自立もできると思いますが、他の植物の根から養分を吸収する半寄生植物だそうです。
 この植物は花にも特徴があります。長さ1,5~1,8cmの淡紅色唇形花で枝先に穂状花序として咲きます。開花期は6~8月と言われますが11月にも見られました。この花の下唇には2条の隆起した白斑が見られ、これを米粒に見たててママコナ(飯子菜)と呼ばれます。さらにこの花の苞葉はとげが目立ち大きいため、とげとげの葉のように見えます。種子にはエライオソームがあり、アリが種子散布をするようです。
 花冠下部が白く黄斑のあるものはシコクママコナと呼ばれます。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ママコナ
▲ママコナ
▲シコクママコナ
▲シコクママコナ

homeへ


ページトップへ