コウガイビル(№148)

 育苗園の石を動かすと、下からミミズより長く平たい、一見ヒルのような生き物が見つかりました。
 これはコウガイビルと呼ばれる扁形動物、コウガイビル科の動物で、ヒル(環形動物)とは全く別の仲間です。写真のコウガイビルは,外来種のようです。カタツムリ、ナメクジ、ミミズなどを体の中央にある口から消化液で溶かし、吸い取ります。肛門はありません。大きさは、1mになるものもいるようです。体がちぎれても、ふたたび再生するという生命力の持ち主です。コウガイというのは、女性の髪飾りのコウガイ(笄、櫛)の意味で、コウガイビルの頭部の形がいかり型をしているために付けられた名前です。ナメクジを食べるときは益虫、ミミズを食べるときは害虫ですかね。
◀コウガイビル


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