ヒガンバナ(№213)

 秋から早春まで、水田の畦に濃緑色で幅1cm程度の細長い葉が固まって生えているのが見られます。この葉はヒガンバナの葉です。
 ヒガンバナの花は9月23日頃、秋の彼岸になると必ず一斉に咲き始めます。真っ赤で細長い花弁を放射状に開くようすから学名はradiata(放射状の)と付けられました。花が終わると入れ替わりに葉が出ます。葉の季節には他の草花はほとんど枯れており、ヒガンバナの葉は太陽光線を独り占めに出来ることになります。秋から春にかけ、十分栄養分を合成し、地下の鱗茎に蓄えた後次の9月までゆっくり休眠します。
 鱗茎にはリコリン、ガランタミンなどのアルカロイドが含まれ漢方薬にも利用されますが有毒です。これらの毒成分を除去すれば救荒作物としての利用も可能だそうです。
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▲ヒガンバナの葉
▲ヒガンバナの花