ミヤマカタバミ(№666)

 本州、四国、九州の各地林縁や林内の薄暗い環境の中で咲いている雑草の一つにミヤマカタバミがあります。カタバミ科の植物で別名ヤマカタバミ、エイザンカタバミなどと呼ばれる在来種です。草丈6~10cm、多年草(半常緑性)で根茎は浅く地中を這って広がります。平野部のカタバミと同様にハート型の3小葉をつけた長い柄を根生します。植物体全体に細毛を密生します。3~9月に花茎を伸ばし、直径3~4㎝の白い5枚の花弁を持った花を付けますが、陽が当たらないと開きません。白い花弁には薄く紫色の筋が入ることが多いようです。おしべは10本ありますが、5本は長く、残り5本は短くなっています。また、夏以降には閉鎖花を付け全開の花を見ることが少なくなります。夜間には葉を閉じて睡眠運動を行い、果実は熟すと種子を弾き飛ばします。葉茎には蓚酸を含む点も平野部のカタバミと同様です。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ミヤマカタバミ
▲ミヤマカタバミの花
▲ミヤマカタバミの花

homeへ


ページトップへ