オサムシ(№512)

 オサムシはコウチュウ目オサムシ科の甲虫で、日本では約40種が知られており、オサムシの仲間(オサムシ、マイマイカブリなど)とゴミムシの仲間(ミイデラゴミムシなど)に大別されています。主として夜行性ですが山道で昼間見かけることもあります。肉食性ですが、果実などを食べることもある雑食性です。成虫は昆虫の中では長寿命で数年生存し、一生の間に数十卵の比較的大きな卵を産みます。また、幼虫期間の脱皮回数は少なく2,3回の脱皮で成虫になります。そのため羽化後の後食で徐々に成熟していきます。
 オサムシの仲間はカタビロオサムシ類を除き後翅が退化していて飛ぶことができません。そのため、地上歩行生活をしており、地域ごとの種分化が激しい仲間で、その分類はかなり困難で多くの昆虫マニアのターゲットになっています。また手で触ると、メタアクリル酸やエタアクリル酸を腹部末端から発射し手などに付くとヒリヒリ痛むことがあります。
 漫画家手塚治虫は昆虫愛好家で、そのペンネームに治虫(オサムシ)を使っていました。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲オサムシ(和歌山県)
▲オサムシ(和歌山県)
▲ヒグラシを食べるオサムシ(兵庫県)

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