ミイデラゴミムシ(№103)

 当社育苗圃場の整理中、石の下から越冬中のミイデラゴミムシが這い出してきました。
ミイデラゴミムシは甲虫の仲間に分類され、幼虫は昆虫のケラが土中に作る卵の部屋(卵室)に侵入し、その卵を食べて育ちます。
 成虫は、肛門とは別にガスの噴射口を持ち、敵に襲われたような時には、ここから、高温(100℃といわれます)、高圧で悪臭のするガスを発射します。この噴射口は尾端を動かすことで、噴射の方角を変えることができるようですが、同じようにガスを発射するマイマイカブリは微妙な調節をすることで狙い撃ちができるそうです。このような習性からヘッピリムシとも呼ばれます。しかし、肛門から出るわけではないので、屁とは違いますね。  このガスは、2種の化合物を別々に合成、貯蔵しておき、いざと言うときに混合、化学反応させガスとして発射させるそうです。
 名前のミイデラは、三井寺の鳥羽絵に「放屁合戦」があるところから名づけられたようです。
◀ミイデラゴミムシ成虫


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