アブラナ(№437)

 冬から春にかけて、花の少ない季節に目立つ黄色の花を咲かせる代表的植物はアブラナの仲間でしょう。
 アブラナ科植物の花はその属名にCruciferae(クルス=十字架)と付けられているように、花弁が4枚で十字に見えるのが特徴です。この仲間は世界で375属3200種、日本では21属60種が知られています。草本中心で、現在、日本の野菜の大部分をアブラナ科植物が占めており、欧州からこれらが導入された以前の日本の野菜事情は如何だったのか考えさせられます。
 アブラナ科植物は、野菜、香辛料、花卉として利用されていますが野菜、香辛料の大部分は開花前に葉菜や根菜として収穫されてしまいます。着蕾後に食用として利用されるのはナバナ(ハナナ)が大部分で、セイヨウアブラナは種子が食用油として利用され、アブラの搾りかすは菜種油粕として肥料に利用されます。またワサビでは、地下茎が香辛料として利用されます。花卉として花を観賞するものにはカンザキハナナやショカツサイ(ムラサキハナナ)があります。
 アブラナは種子に有毒成分としてエルカ酸とグルコシノレートを含んでいるため、種子から搾った油はかつては灯油として使われていましたが、カナダでこの2種の毒成分を含まない品種が開発され食用として栽培、搾油されるようになりました。この品種はカナダで開発されたためその油はキャノーラ油と呼ばれ食用に使われています。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲カンザキハナナの花
▲ミズナの花
▲ブロッコリーの花
▲ダイコンの花
▲ショカッサイの花
▲アブラナ属の花(花弁4枚、雌しべ1、長雄しべ4、短雄しべ2)

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